【湧泉】腎精を補充し疲労回復に効果的な経穴(ツボ)の紹介

湧泉ツボ 経穴(ツボ)

今回は、【湧泉(ゆうせん)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

湧泉は足の裏にあるツボです。フットマッサージやリフレクソロジーの発展から、足裏にはたくさんツボがあるイメージですよね。しかし東洋医学でいうツボは、足裏にはこの湧泉のツボと「失眠(しつみん)」というツボしかありません。

湧泉は、地面から大地の気を吸い上げると考えられる大切なツボです。疲労回復にひと押ししましょう。

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湧泉(ゆうせん)の位置と所属経絡

湧泉というツボの位置や、所属する経絡について確認していきます。

湧泉の位置

足底、足指屈曲時、足底の最陥凹部。

新版経絡経穴概論

湧泉は足の裏にあるツボです。足の指を曲げた時に一番凹むところにあります。土踏まずよりも少し指先寄り、足底の横アーチの真ん中あたりです。

湧泉の所属経絡と特徴

湧泉は足の少陰腎経に所属するツボです。腎経は足の裏の湧泉から始まり、踵や内くるぶしのそばを通りながら胸部まで伸びる経絡です。

  • 腎経の井穴(せいけつ)

湧泉は腎経の始まりの点であり、脈気が「泉」のように「湧く」ことから、湧泉という名前がついたと考えられます。

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湧泉の治療効果

湧泉を刺激することで、期待できる効果についてご紹介します。湧泉は足の裏にあるので、押圧も温灸もしやすいツボです。個人的には、青竹踏みやゴルフボールを踏んで刺激するのが、手間取らずオススメです。

疲労回復に

湧泉は腎経の始まりのツボであり、足の裏にあるため、疲労回復の効果が高いです。立ち仕事や、長時間歩いた後などは刺激してみてください。

五臓の腎は生命力の源である「精(せい)」を貯蔵する働きのある臓器です。過労や加齢によって腎の精が減少すると、老化現象に近い症状が現れます。

反対に腎の働きを高めることで、若々しい体を保つアンチエイジングの作用も期待できます。湧泉のツボを刺激し、腎の働きを整えましょう。

気血をおろす

湧泉は脳卒中に対する救急穴として用いられることがあります。湧泉のツボに対する「刺絡(しらく)」療法によって、頭に血がのぼり停滞するのを緩和できると考えられています。

現代医学において、有事に刺絡療法ができるかはさておき、鍼灸の世界では有名な治療法です。脳卒中のような症状でなくても、頭に血がのぼりそうな時には湧泉のツボを刺激をすると良いでしょう。

大地から気を吸い上げる

余談ですが、大地から気を吸い上げる時、入り口にあたるのが湧泉のツボだと考えられます。

呼吸によって得られる気は、肺の「納気(のうき)」という働きによって腎まで届きます。その対となる地から得る気は、湧泉から吸い上げて腎に届きます。

足腰を踏みしめるようにして深く呼吸をする時、僕たちは天(空気)からも地からも気を取り入れていることになります。天と地とはすなわち陰陽、東洋医学らしい考え方ですが、こうした”あやふやさ”が結構治療に活きることがあります。その辺りが、東洋医学の面白いところですね。

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湧泉とあわせて刺激したいツボ

湧泉とあわせて刺激をすることで、より治療効果が高まるツボをご紹介します。

太渓(たいけい)

足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。

新版経絡経穴概論

太渓は内くるぶしとアキレス腱の間にあるツボです。

  • 腎経の原穴(げんけつ)

太渓は湧泉と同じく腎経に所属するツボで、原穴という特性を持ちます。腎経の経絡の中でも、特に腎の働きを整える効果の高いツボです。

  • 踵を温めましょう

太渓の近く、アキレス腱から内くるぶし、踵の辺りには腎経の重要なツボが多くあります。太渓のツボだけでなく、アキレス腱、内くるぶし、踵の辺りを温めて、腎の働きを整えましょう。足湯が良いのも、こうしたツボの働きからだと言えます。

おわりに

今回は湧泉というツボについてまとめてみました。湧泉は足の裏にあり、刺激をすることで足の疲れをとり、全身の疲労回復にもつながるツボです。

湧泉は「足腰」や「生命力」をつかさどる腎の始まりのツボでもあります。「地に足つけて」生きていく力強さを補充するためにも、たまに湧泉を刺激してみてください。

 

大丈夫、大丈夫。

鍼灸指圧治療院あたしんち

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