腰痛を改善する経穴(ツボ)【重だるい痛みからぎっくり腰まで】

腰痛を改善するツボ 体幹

今回は腰痛を改善する経穴(ツボ)についてまとめます。

慢性、急性を問わず、腰痛は肩こりと並ぶほど、多くの人が感じる愁訴です。デスクワークや家事、育児など、日頃の姿勢や偏った動きによって腰の負担は大きくなり、重だるい痛みを発し始めます。そして、限界を超えた時に、ぎっくり腰につながってしまいます。

鍼灸治療では、腰痛を経絡を通した視点と、筋肉を通した視点、どちらからもアプローチして改善します。ストレッチなど日頃のケアに、少しのツボ刺激を加えてみてください。

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腰痛を改善するツボ

腰痛を改善するツボとして、大きく2点に着目して紹介します。

  • 経絡を通した腰痛の改善。
  • 腰の筋肉を通した腰痛の改善。

また、経絡に所属しない奇穴(きけつ)のうち、腰痛の特効穴と言われるツボ「腰痛点」も合わせて紹介します。

委中(いちゅう)

委中は足の太陽膀胱経に所属するツボです。膀胱経は顔から始まり、後頭部、背部、下肢の後面など、体の後ろ側を上から下まで伸びている経絡です。そのため、膀胱経のツボの多くは背中や腰の痛みに効果的ですが、その中でも委中は腰痛を改善する効果の高いツボです。

委中のツボは慢性的な腰痛だけでなく、ぎっくり腰などの急性期の腰の痛みにも効果的です。腰に強い痛みが起こると、腰をマッサージすることも、体を動かすこともできません。そんな時は、膝裏にある委中のツボを刺激して、腰の痛みを和らげます。

次髎(じりょう)

次髎も委中と同様、膀胱経に属するツボです。次髎のツボは骨盤を形成する仙骨(せんこつ)という骨の上にあります。背中に連なって首まで伸びる筋肉を脊柱起立筋と言い、仙骨はその停止部にもなります。

次髎への刺激は、経絡を通して膀胱経の筋肉を緩めるだけでなく、脊柱起立筋の停止部への刺激として筋肉を和らげます。背中全体が張っていて、特に腰部の張りが強く痛みがある場合には、次髎のツボを刺激しましょう。

太渓(たいけい)

太渓は足の少陰腎経に属するツボです。東洋医学において、五臓の腎の不調は膝や腰に現れると考えます。そのため、腎の働きを整えることが、腰痛の改善・予防にもつながります。特に、加齢や過労、性交渉の過多によって起こる腰痛は腎が原因であることが多いです。

先に紹介した委中や次髎は膀胱に属するツボで、腎とは表裏関係にあります。そのため、どちらもあわせて刺激をすることがオススメです。

帯脈(たいみゃく)

帯脈は足の少陽胆経に所属するツボです。ウエストのくびれができるあたり、ちょうど骨盤の高まりの少し上のあたりにあります。帯脈のツボは、側腹部にある腹筋群を刺激することで腰痛を緩和します。

側腹部は、体幹部を支えるインナーマッスルと呼ばれる筋肉が重なる構造になっています。体を回旋したり、側屈したりする筋肉があるので、こうした動きをした時に腰痛を感じるようであれば、帯脈のツボを刺激してみましょう。また、体幹を安定させる腹横筋を刺激することもできるため、オススメなツボです。

陽陵泉(ようりょうせん)

陽陵泉も胆経に所属するツボです。足の少陽胆経は体の側面を上から下まで伸びる経絡です。腰の不調は前述した通り、腰部だけでなく、腹部、側腹部の筋肉の緊張によって起こることもあります。陽陵泉のツボを刺激することで、帯脈のツボを直接的に刺激するだけでなく、経絡を通して側腹部の緊張を緩めることができます。

また、陽陵泉のツボは全身の筋肉の状態を改善する「筋会(きんえ)」という特性も持ちます。慢性・急性かかわらず、腰痛の改善に効果的なツボです。

腰痛点(ようつうてん)/腰腿点(ようたいてん)

腰痛点ツボ

手背、第2・第3および第4・第5中手骨底間の陥凹部の2点に取る。

新版経絡経穴概論

腰痛点は読んで字のごとく、「腰痛の点」として、腰痛を改善する特効穴です。また、腰痛点は経絡には所属しておらず、独自の治療効果が認められている奇穴(きけつ)に分類されます。

腰痛点は委中と同様、特にぎっくり腰などの急性期の腰痛に効果的です。痛みが強い部位を触ることもできないし、体を動かすこともできない時には、委中や腰痛点を刺激して、少しでも腰の痛みを和らげましょう。

おわりに

今回は、腰痛を改善するツボについてまとめました。特にぎっくり腰のように、痛くてどうしようもない時には、患部(腰)は大き動かさずに、手や足にあるツボを刺激して様子を見るのがオススメです。

腰痛というと、重たい荷物を持つ人が悩むものだと思いがちですが、デスクワークや家事などでも発症のリスクは高くあります。ストレッチなどの運動習慣で予防しつつ、ツボ刺激をあわせて腰痛のない生活を送りましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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