【陽陵泉】座骨神経痛・筋肉の不調に効果的な経穴(ツボ)の紹介

陽陵泉ツボ 経穴(ツボ)

今回は、【陽陵泉(ようりょうせん)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

陽陵泉は膝の下にあり、関節・筋肉の不調に効果的とされるツボです。足がつりやすかったり、筋肉痛があったりする場合に刺激をすると、回復が早まり痛みが緩和されます。また、下半身に起きる麻痺(まひ)やしびれにも効果があるため、座骨神経痛などの症状に用いられるツボです。

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陽陵泉(ようりょうせん)の位置と所属経絡

陽陵泉というツボの位置や、所属する経絡について確認していきます。

陽陵泉の位置

下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部。

新版経絡経穴概論

陽陵泉は膝の外側、少し下にある腓骨頭という骨構造の近くにあるツボです。

腓骨という骨は直接的に膝関節に関係はしません。しかし、膝をまたいで腓骨に付着する筋肉もあるため、膝の疾患にも用いるツボの1つです。

陽陵泉の所属経絡と特徴

陽陵泉は足の少陽胆経に所属するツボです。足の少陽胆経は目の外側から始まり、耳や側頭部を往復するように巡り、体の側面を伸びて足の小指に終わる経絡です。

  • 胆経の合穴

陽陵泉は胆経の合穴であり、気が入るところだと考えられています。所属する胆を養う大切なツボです。

  • 筋会(きんえ)

陽陵泉は胆経の合穴としてのツボの特性のほか、「筋会(きんえ)」としての特徴も持ちます。

陽陵泉は「筋(すじ、きん)」の取りまとめとして、全身の筋肉や筋(すじ)、腱などの運動器を調整するツボです。そのため、筋肉の不調には陽陵泉を刺激するのが効果的とされています。

ツボには様々な特徴があり、特に人体を構成する8つのパーツ(臓・腑・筋・骨・髄・脈・気・血)の取りまとめを「八会穴(はちえけつ)」と言います。
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陽陵泉の治療効果

陽陵泉を治療することで、期待できる効果についてご紹介します。陽陵泉は膝下にあるので、温灸も押圧もしやすいツボです。

筋肉・筋(すじ)の不調に

陽陵泉は筋会という特性からも、運動器(筋肉、腱など)に効果の高いツボです。足にあるツボですが、経絡の流れから肩コリや側頭部の頭痛にも効果的です。

五臓六腑と五行の対応からも、考えてみましょう。陽陵泉が所属する胆という腑は、五臓では肝と表裏関係にあります。五臓の肝は「五主(ごしゅ)」で「筋」をつかさどる臓器とされます。これは、筋を栄養する血を肝がためていることなども影響すると考えられます。

陽陵泉への刺激は、所属する腑である胆を通じて肝に働きかけ、結果的に筋が緩みます。

下半身の麻痺、しびれに

陽陵泉は下半身に起きる麻痺や、座骨神経痛に伴うしびれに効果があるツボです。

陽陵泉のツボがある腓骨頭という骨構造のそばで、足先に向かう神経が分岐します。総腓骨神経が浅腓骨神経と深腓骨神経にわかれる部位に陽陵泉があるため、特に膝下の麻痺やしびれには効果的だと考えられます。

足関節(足首)、膝の痛みに

足首や膝の痛みの治療に、僕は陽陵泉を常用します。陽陵泉のツボの位置をみても、膝に近いので納得いくと思いますが、足首とも関係があります。

膝関節をまたぐように、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)や大腿二頭筋が伸びて腓骨に付着しています。そして、腓骨は足先で脛骨(すねの骨)と一緒に足関節を構成しています。膝関節や足首を動かす時、腓骨も一緒に動きます。しかし、膝や足首に痛みがあったり、可動域が狭まっていたりする場合、腓骨の動きが低下していることがあります。

陽陵泉のツボを刺激することで、腓骨に付着する筋肉を刺激することができ、膝や足首の動きが改善します。

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陽陵泉とあわせて刺激したいツボ

陽陵泉とあわせて刺激をすることで、より効果的なツボをご紹介します。

太衝(たいしょう)

足背、第1・第2中足骨間、中足骨底接合部遠位の陥凹部、足背動脈拍動部。

新版経絡経穴概論

太衝は足の甲にあるツボです。足の親指と示指の間をなぞっていき、指が止まるところにあります。軽く触れると拍動(足背動脈)が感じられます。

  • 表裏関係にある肝のツボ

太衝は肝に属するツボです。肝と胆は表裏関係にあるので、太衝への刺激は胆の経絡にも作用すると考えられます。

また、太衝は気血の巡りを改善し、血の貯蔵を助けるツボです。疲労している筋肉を栄養できるよう、太衝を刺激して気血を循環させましょう。

おわりに

今回は陽陵泉というツボについてまとめてみました。陽陵泉は筋肉の不調を解消する特効穴です。膝下にあるツボですが、足だけでなく全身の筋肉の調子を改善してくれます。坐骨神経痛のような足のしびれにも効果が高いツボなので、試してみてください。

 

大丈夫、大丈夫。

鍼灸指圧治療院あたしんち

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