【陽池】手先の冷えを改善する経穴(ツボ)の紹介

陽池ツボ 経穴(ツボ)

今回は、【陽池(ようち)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

陽池は東洋医学の世界に存在する三焦(さんしょう)という(臓)腑に属するツボです。手首にあり、特に手先の冷えに効果的なツボなので、末端冷え性の人にはオススメです。「手首、足首、首を冷やすな」という時の手首には、こうした陽池のツボへのケアも含まれていると考えられます。

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陽池(ようち)の位置と所属経絡

陽池というツボの位置や、所属する経絡について確認していきます。

陽池の位置

手関節後面、総指伸筋腱の尺側陥凹部、手関節背面横紋上。

新版経絡経穴概論

陽池は手首の甲側にあるツボです。小指側に尺骨の端があり、その手首寄りの脇に陽池のツボはあります。

陽池の所属経絡と特徴

陽池は手の少陽三焦経の絡穴で、ここからわかれた支脈が手の厥陰心包経に伸びています。三焦経は手の薬指から始まり、腕・肩を上がって【大椎(だいつい)】のツボを通り、耳を巡って目の外端に終わる経絡です。

  • 三焦とは?

三焦という腑は、西洋医学では用いられない東洋医学独特の考え方です。肺や肝臓のように、実際に解剖をしても三焦という器官はありません。しかし、三焦という器官としての働きのみが認められている、実体のない腑です。

三焦に関しては、専門家ごとにその詳細についての意見がわかれ、未だにこれと言った明確な説明がありません。しかし共通認識としては、下記の通りになります。

  • 実体はなく、機能のみの腑。
  • 他の臓腑の隙間の総称。
  • 気や水の通路。

三焦という腑に関する詳細は別にまとめた記事がありますので、興味がある人はご覧下さい。

  • 三焦経の原穴(げんけつ)

陽池は三焦経の原穴という特性を持ちます。原穴は特に臓器の不調が現れるツボなので、診察点にも治療点にもなります。

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陽池の治療効果

陽池を刺激することで期待できる効果をご紹介します。陽池は手首にあるので、押圧も温灸もしやすいツボです。

全身の調整に

まず、陽池には三焦経の原穴として、経絡を整える働きがあります。

三焦の特徴を再度確認すると、下記の通りです。

  • 実体はなく、機能のみの腑。
  • 他の臓腑の隙間の総称。
  • 気や水の通路。

体幹部の臓腑の隙間であり、気や水の通り道である三焦を整えることで、全身の調子を整えることができます。

手先の冷えに

僕は手先などの末端冷え性の治療に、陽池を使うことが多くあり、セルフケアでの温灸もオススメしています。

  • ツボの位置がわかりやすい。
  • 「陽」の「池」なので、温め効果が高そう。

本来、陽池の名前の由来は、体表(「陽」)のくぼみ(「池」)という説が有力です。しかし、実際に手先や体が温まるため、「陽気がたまる池」と説明しています(当たらずとも、遠からずなはず)。

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陽池とあわせて刺激したいツボ

陽池とあわせて刺激をすることで、より治療効果を高めることができるツボをご紹介します。

大椎(だいつい)

後頚部、後正中線上、第7頚椎棘突起下方の陥凹部。

新版経絡経穴概論

大椎は背部の、首と背中の境目にあるツボです。

第7頚椎棘突起は、頭を前に倒した時に後頚部にボコっと出る高まりの中でも、頭を左右に回旋した時に連動して動く骨です。
  • 陽の経絡の交会穴

体を巡る陽の経絡(陽明胃・太陽膀胱・少陽胆・陽明大腸・太陽小腸・少陽三焦)は全て大椎で交差します。

大椎を温めれば、その熱は各陽の経絡を温め、全身が温まります。反対に、大椎を冷やすと全身が冷えてしまうため、首もとを冷やさないようにするんですね。

おわりに

今回は陽池というツボについてまとめてみました。陽池は手首にあり、刺激がしやすいツボな上、全身への効果も高いツボです。特に局所的に、手先の冷えには重宝します。

 

大丈夫、大丈夫。

鍼灸指圧治療院あたしんち

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