器具のいらないセルフケア「爪もみ」を取り入れて、全身の循環を改善

爪もみの効果 予防・未病治

今回は、「爪もみ」の方法や効果についてまとめていきます。

体の末端にあたる手や足の指先(爪)を揉むことで、全身の血液循環をサポートすることができます。血液の循環が整うことで、自律神経を整えることができ、結果的に呼吸器や循環器など、多くの不調を改善することができます。また、そうした循環の改善は免疫力を高め、病気の予防にもつながります。

爪もみであれば、特別な器具も不要で、お仕事や家事などの隙間の時間に行うことができます。

東洋医学的にも、指先には「井穴(せいけつ)」という特別な働きを持つ経穴(ツボ)が多くあります。それら井穴との関係もあわせて紹介していきます。

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「爪もみ」の方法と指ごとの効果と仕組み

それぞれの指先(爪の脇)10回くらいでOK

爪もみの方法

爪を横からはさみ込むようにして、もみます。それぞれの指先で、10秒から20秒くらいの爪もみで十分効果があります。1日に数回、少しの時間を見つけて爪もみを取り入れてみてください。

指ごとの爪もみによる治療効果

爪もみの効果

  • 親指:喘息、咳など呼吸器の不調、皮膚炎を改善。
  • 人差し指:食欲不振や便秘や下痢など消化器の不調を改善。
  • 中指:耳鳴り、難聴など耳の不調を改善。
  • 薬指:低血圧、低血糖、倦怠感を改善。
  • 小指:心臓や腎臓など循環器の不調を改善。

爪もみの効果としては、上記の通りです。基本的に、爪もみをすることで自律神経に働きかけ、副交感神経を優位にし、症状の改善につながります。しかし、薬指の爪もみは反対に交感神経を刺激してしまいます。体がだるい時などは有効ですが、基本的には刺激しなくて大丈夫です。

どうして爪もみは効果的なの?

爪もみによって効果が出る仕組みを考えていきます。

末端の循環を促す心臓のサポート役としての「爪もみ」

手や足の指先は心臓からの距離もあり、循環が滞りがちです。また、外気温の影響を受け、冬などは特に冷えやすい部分でもあります。

爪もみをすることで、手や足の末端で滞ってしまっている血液を、心臓に送り返すサポートをすることができます。末端で滞っている血液は、酸素や栄養の受け渡しを終え、老廃物を回収した血液です。それらを心臓に送り返すことで、新しい血液が末端まで届くようになります。こうして、全身の隅から隅まで、新鮮な血液が循環するような体にしておくことが、病気の予防や治療に重要だと考えられています。

自律神経を整えて免疫力を高めてくれる「爪もみ」

末端に滞る血液がしっかりと心臓に戻り、新しい血液が末端まで届くことで、自律神経の働きも整います。

本来、血液循環は自律神経のコントロールによって行われています。そのため、ストレスや生活環境の乱れなどによって自律神経の働きが乱れると、血液循環が悪化し、末端の血流が悪くなってしまいます。

爪もみによって末端の血流を促すことで、自律神経の働きをサポートすることができます。自律神経に負担をかけずに血液循環を整えることで、反対に自律神経の働きも整い、免疫力が高まると考えられます。

東洋医学の井穴との関係性

井穴(せいけつ)とは、十二の臓腑の経絡に所属する、手足末端にあるツボを言います。心臓から遠い手足の指の血液循環は滞りやすく、そうした循環不良が原因で起こる不調は多くあると考えられています。

手の井穴についてまとめると、下記の通りです。

  • 親指の爪の脇:肺の経絡の末端
  • 人差し指の爪の脇:大腸の経絡の末端
  • 中指の爪の脇:心包の経絡の末端
  • 薬指の爪の脇:三焦の経絡の末端
  • 小指の爪の脇:心、小腸の経絡の末端

爪もみによる効果と比較してみると、親指が呼吸器という点で共通、人差し指が消化器の働きという点で共通、小指が心臓(循環器)という点で共通しています。

井穴は経絡の折り返しの点、他の経絡への移行部である特徴があります。井穴を刺激することで、気血の滞りを解消することができます。

また、爪もみは末端の滞った血を送り返すことで循環を促す一方、井穴刺絡(しらく)という鍼灸手法では、末端の滞った血を排出することで、体調を整える効果があります。

おわりに

今回は、特殊な器具や技術が不要なセルフケアの方法として、爪もみを紹介しました。初めは指ごとの効果など意識しすぎずに、末端の循環をサポートするために試してみてください。特に、冬場などで手足が冷たくなる末端冷え性の人は、末端の循環を促すと全身がポカポカと暖かくなります。

ツボを刺激するだけでなく、様々な方法で体調管理を行うことができます。爪もみはその中でも手軽で、効果の高い方法の一つです。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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