おさえておきたい、基本のツボ(経穴)10選

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お灸・ツボのイメージ 東洋医学

いわゆる「ツボ」と呼ばれるものでも、360個を超える数があります。意味があってツボと認定されていますが、実際の治療に使われることが少ないツボがたくさんあります。
ここでは、私たち鍼灸師がよく使うツボや、治療効果の高いツボを10個に厳選して紹介します。それぞれのツボに適した刺激方法もあわせて解説していくので、セルフケアの一環に取り入れてみてください。

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鍼灸師がオススメする10の基本のツボ

大椎(だいつい)

  • 風邪の予防
  • 冷え性の改善
  • 免疫力の向上

「大椎」は全身を温め、冷えによる症状を改善するツボです。手足の冷えを和らげるだけでなく、体温を上げ免疫力も向上します。

大椎の場所

頭を前に倒した時に、後頚部を下になぞるとボコっと出る高まり(第7頸椎棘突起)があります。その骨の下に大椎というツボをとります。

大椎の刺激方法

大椎は温める温熱刺激がオススメです。温かいシャワーを当てる、ドライヤーの温風を当てるなどの方法があります。首元を冷やさないように意識することで、免疫力の向上にもつながります。

風池(ふうち)

  • 目の症状
  • 鼻の症状
  • のどの症状

「風池」は刺激する角度によって、幅広い治療効果が期待できるツボです。

風池の場所

風池は後頭部と首の境目にあるツボです。境目の真ん中と、後頭部の両端の間くらいにある凹みに風池をとります。

風池の刺激方法

風池は指圧をしたり、ボールやクッションなどで押圧刺激を与えることがオススメです。押圧の角度によって、目や鼻に刺激が響く感覚があります。

腎兪(じんゆ)

  • 生殖器・泌尿器の不調
  • 加齢による症状
  • 慢性・急性腰痛
  • 冷え性

「腎兪」は生命力をつかさどる五臓の腎に関する重要なツボです。腰痛改善や疲労回復だけでなく、老化現象と言われる症状の緩和、婦人科疾患の改善にも効果的です。

腎兪の場所

腎兪は腰にあるツボです。肋骨をなぞるように下りていくと、肋骨が終わり背骨を両側から挟むように押すことができる部分があります。そこに腎兪のツボをとります。

腎兪の刺激方法

腎兪は温熱刺激・押圧刺激がオススメです。腰部を親指で両脇からはさみ込むように押圧すると、自分でも簡単に刺激することができます。

尺沢(しゃくたく)

  • 風邪の予防や症状緩和
  • 喘息などによる咳症状
  • 鼻水・鼻づまりなど鼻症状
  • その他、呼吸器症状

「尺沢」は五臓の肺に関するツボの一つで、呼吸器全般の働きを整える効果があります。風邪だけでなく、喘息やアレルギー性鼻炎など、咳や鼻症状の改善が期待できます。

尺沢の場所

尺沢は肘のシワのやや外側にあるツボです。力こぶを作った時に、出てくる腱(上腕二頭筋腱)のうち、外側の腱の外側にとります。

尺沢の刺激方法

尺沢は押圧刺激がオススメです。肘にあるので、比較的刺激がしやすいツボです。

合谷(ごうこく)

  • 顔面部の不調
  • 胃腸症状・便通
  • お肌の不調

「合谷」は誰もが一度は聞いたことがある有名なツボです。顔面部に起こる不調に広く効果的な他、胃腸の働きを整え、便通を改善する整腸作用もあります。

合谷の場所

合谷は手の人差し指の付け根から手の甲に移行する場所にあるツボです。親指と人差し指の付け根が交わるところを合谷とする場合もあります。

合谷の刺激方法

合谷は指先やペンの背などで優しく押圧刺激を与えたり、置き鍼や磁気シールなどで刺激を持続させても効果的なツボです。手の甲にあるツボなので、自分でお灸をすえることもできます。
刺激をしてすぐに便意があることもあるほど反応の強いツボなので、刺激量に注意が必要です。

内関(ないかん)

  • 気象病
  • 自律神経の乱れ
  • 車酔い
  • めまい

「内関」は自律神経のバランスを整えるツボです。気候の変動によって体調が変化する「気象病」の予防・改善にも効果的とされるツボです。

内関の場所

内関は前腕の掌側の中心、指を握り込んでグーを作った時に浮き出る腱の間にあります。手首のシワから指の幅3本分(2寸)肘寄りにとります。

内関の刺激方法

内関は指先やペンの背などで押圧刺激を与えたり、置き鍼や磁気シールなどで刺激を持続させても効果的なツボです。
気圧の変化が激しい日などは、内関への持続的な刺激が効果的です。

委中(いちゅう)

  • 慢性・急性の背腰部痛
  • 座骨神経痛
  • 足の浮腫み

「委中」は足腰の不調を改善する特効穴です。足の疲れや浮腫み、神経痛などにも効果的です。

委中の場所

委中は膝関節の真裏にあります。膝を曲げた時にできるシワの真ん中にとり、押圧すると膝窩動脈の拍動を感じることができます。

委中の刺激方法

委中は押圧刺激が効果的なツボです。指圧やボールなどで押圧する方法が手軽です。膝裏には神経や血管が集まっているため、刺激の強さに注意が必要です。

足三里(あしさんり)

  • 胃腸の働きを整える
  • 疲労回復
  • 免疫力の向上

「足三里」は松尾芭蕉が長旅の途中でお灸をすえたことで有名なツボです。胃腸を強くして、食べ物の消化・吸収を助け、そこから元気を作り出します。

足三里の場所

足三里はスネの骨の外側、膝のお皿の骨の下から、指の幅4本分(3寸)下にとります。

足三里の刺激方法

足三里は押圧刺激・温熱刺激のどちらも効果的なツボです。自分でお灸をすえやすい部位でもあります。

三陰交(さんいんこう)

  • 婦人科疾患の特効穴
  • 冷え性
  • 胃腸の働きを整える

「三陰交」は婦人科疾患の特効穴として重宝されるツボです。肝・腎・脾の3つの臓に働きかけ、下半身の冷えやむくみを改善します。

三陰交の場所

三陰交はすねの骨の内側、内くるぶしから指の幅4本分(3寸)あがったところにとります。

三陰交の刺激方法

三陰交は温熱刺激がオススメです。下腿は特に冷えやすく、冷えによって起こる症状の改善に、三陰交を温めることで高い効果が得られます。
押圧刺激の場合は特に痛みを感じやすい部位でもあるため、優しめの押圧で十分です。

太衝(たいしょう)

  • ストレス対策
  • 気血の巡りの改善

「太衝」は気や血の巡りを改善し、ストレスを解消する効果の高いツボです。ストレスの多い昨今、精神面・情緒面の安定を助ける重要なツボだと言えます。

太衝の場所

太衝は足の甲にあるツボです。足の親指と示指の間をなぞっていき、指が止まるところにあります。軽く触れると足背動脈の拍動が感じられます。

太衝の刺激方法

太衝は押圧刺激がオススメです。足の甲にあるツボなので、押圧もしやすく、痛みを強めに感じるくらいの刺激で良い場合もあります。
特にストレスなどで頭に血がのぼるような感覚や、のぼせのある場合、太衝を刺激することで気血を下に降ろす効果が得られます。

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