【太渓】生命力の源である腎を養い加齢による症状を改善する経穴(ツボ)

太渓 361+α

今回は、【太渓(たいけい)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

私たちが活動するエネルギーとしての気の、さらに大元にあたる「精」に関わるツボなので、

  • 加齢による不調
  • 泌尿器・生殖器
  • 成長・発育の問題

これらをはじめ、多くの症状を改善する可能性を秘めたツボです。

太渓に関しては、まとめ出すとキリがないほどの特徴があるので、特に重要なポイントをピックアップします。

太渓が作用する腎についての記事も読んでいただけると、太渓の効果などがよりわかりやすいと思います。

▶︎腎の東洋医学的な働きと養生

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太渓(たいけい)の位置や所属経絡

太渓というツボの位置や、所属している経絡についてご紹介します。

太渓の位置

足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。

新版経絡経穴概論

太渓は内くるぶしとアキレス腱の間にあるツボです。画像をみてもわかるように、太渓のツボの奥や周りには筋肉のふっくらしたところ(筋腹)や骨などがありません。それでも、重要なツボです。

太渓の所属経絡と特徴

太渓は足の少陰腎経に属するツボです。腎経は足の裏から始まり、踵や内くるぶしのそばを通りながら胸部まで伸びる経絡です。

  • 腎経の原穴

太渓は腎の経絡の原穴(兪土穴)に該当します。五臓の治療にはよくこの原穴に背中の兪穴(腎兪)をあわせて用いるため、太渓というツボが重要になります。こうしたツボの組み合わせを「兪原配穴(ゆげんはいけつ)」と言います。

原穴は特に臓器の不調が現れるツボです。
  • 陰陽の源

太渓の所属する腎は「陰陽の根本」と言われる臓器です。

陽なる力は活動力や熱を、陰なる力は鎮静や冷えといった方向づけを行い、体のバランスを保っています。

腎の働きが乱れると、この陰陽のバランスも崩れ様々な症状が現れます。

内くるぶし〜踵の腎経のツボ

足の少陰腎経は、足の裏から始まり踵の内側、内くるぶしに伸びます。腎経は特に、踵から内くるぶしのあたりに重要なツボが密集しています。

  • 大鐘:腎経の絡穴
  • 水泉:腎経の郄穴
絡穴は腎経と他の経絡をつなぐ(連絡する)働きのツボ、郄穴は急性疾患の反応が現れ、治療するためのツボです。

足首を冷やしてはいけないとよく言うのは、このように大切なツボが集まっているからです。上記のツボ以外にも、足首にはたくさん重要なツボがあります。

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太渓のツボの治療効果まとめ

太渓を刺激することで期待できる効果をまとめます。太渓は足首にあり、冷えやすいツボです。温灸などで温めましょう。

加齢に伴う症状に

太渓の所属する五臓の腎は、生命力の源である「精」を貯蔵しておく働きがあります。私たちが活動する時に、この精を気や血に変えています。

精は、加齢に応じて減少していきます。一定年齢をこえると、飲食による補充も追いつかなくなり、生命力は低下していきます。その結果、様々な症状が老化現象として現れます。

  • 耳が遠くなる
  • 髪の毛が抜ける、白髪
  • 骨が弱くなる
  • 歯が抜ける
  • 足腰が弱くなる

これらの症状を食い止め、改善を目指すために、太渓を刺激してみてください。

成長・発育の問題に

前項で、加齢に応じて精が減っていくことで現れる症状が、老化現象だとまとめました。

一方、生まれてから成長していく段階において精が不足して起こる症状もあります。

  • 発育不良
  • 夜尿症
  • 成長痛
  • アレルギー体質

発達や成長に関わる問題にも、太渓など腎のツボは有効です。

泌尿器・生殖器に

西洋医学的な腎臓の働きと同じように、東洋医学の腎にも泌尿器に関わる働きがあります。また、生命力を後世に伝える働きとして、精を蔵する腎が生殖器をつかさどります。

  • 尿漏れなど排尿障害
  • 膀胱炎
  • ED(インポテンツ)
  • 生理不順
  • 不妊

どの症状も、太渓のツボ1つで改善するとは言い切れませんが、腎の経絡を中心に治療を行うことが多いです。

不眠にも

不眠の特効穴である「失眠(しつみん)」についてまとめた記事でも触れましたが、太渓のツボも不眠に効果が期待できます。

神経がたかぶって眠れない場合など、太渓を刺激して、腎の陰なる力を補充しましょう。

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太渓と一緒に刺激したいツボ【腎兪】

生命力に関わる腎のツボ、太渓と一緒に刺激すると良いツボをご紹介します。

腎兪(じんゆ)

腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

新版経絡経穴概論

腎兪は腰椎(腰の背骨)の両脇にあるツボです。浮肋という12番目の肋骨の下あたりにあります。間違えて浮肋を押し込まないように気をつけましょう。

  • 腎の背兪穴

腎兪は読んで字のごとく、腎の兪穴という重要なツボです。また、部位としても腎臓に近いため、刺激が届きやすいと考えられます(実際には触れません)。

五臓の不調には、特に原穴と背兪穴を組み合わせてツボ刺激をするのが効果的です。こうしたツボの組み合わせを、兪原(ゆげん)配穴と言います。

兪穴は臓の状態が現れ、治療にも適したツボです。五臓六腑がそれぞれの兪穴を持ちます。

おわりに

今回は腎に属するツボ、太渓についてまとめてみました。生命力に関わるところから、アンチエイジングや美容面でも重視される、腎の経絡やツボ。その中でも、特に気血の集まるのが太渓です。

腎は特に冷えに弱い臓器です。足腰、特に足首の周りは冷やさず、温かく。気付いたら、優しくツボ刺激をしてみてください。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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