【小海・少海】ゴルフ肘を改善する経穴(ツボ)の紹介

小海・少海イメージ 経穴(ツボ)

今回は、【小海・少海(しょうかい)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

「小さい海」と「少ない海」、どちらも「しょうかい」と読みます。ツボの中にはこのような異字同音なものがいくつかあり、試験前に困惑させられたのをよく覚えています。さらに足にも「照海(しょうかい)」というツボがあったり、2つの「しょうかい(小海・少海)」はどちらも肘にあってわかりにくかったりと、良くも悪くも印象的なツボです。

ツボの治療効果としては、ゴルフ肘など腕や手の不調の改善が挙げられます。なかなかマイナーなツボですが、異字同音の苦労をご紹介したかったのでまとめてみました。

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小海・少海(しょうかい)の位置や所属経絡

それぞれのツボの位置や所属経絡を確認していきます。どちらの「しょうかい」も、肘の内側にあるため、とてもややこしいです。

小海の位置と所属経絡

肘後内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部。

新版経絡経穴概論

小さい海の「小海」は、肘の内側から少し肘寄りの、「尺骨神経溝」という骨構造にあるツボです。ここは椅子の角にぶつけたりすると、手がジーンとしびれる場所です。ちなみに、こうしてぶつけると尺骨神経が刺激されしびれが広がる現象を「ファニーボーン」と言うようです。

  • 所属経絡と特徴

小海は手の太陽小腸経に所属するツボです。小海の「小」は、「小腸」の字から来ていると考えられます。小腸経の「合穴(ごうけつ)」という特性をもち、小腸の経脈が入るツボです。

少海の位置と所属経絡

肘前内側、上腕骨内側上顆の前縁、肘窩横紋と同じ高さ。

新版経絡経穴概論

少ない海の方の「少海」は、肘の内側、内側上顆の付近にとります。こちらは神経溝とは関係なく、手先に伸びる前腕屈筋群の起始部になるツボです。

  • 所属経絡と特徴

少海は手の少陰心経に所属するツボです。少海の「少」は、「少陰」の字からきていると考えられています。心経の「合穴(ごうけつ)」という特性を持ち、心経の脈気が入るツボです。

▶︎「合穴とは?」という人は、ツボの特性をまとめたページをご覧ください。

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小海・少海の治療効果

2つのツボはゴルフ肘の治療に用いられることが多くあります。その治療効果や、他の治療効果などを紹介していきます。どちらも肘にあるツボなので、押圧も温灸もしやすいですが、小海に温灸をする際は落ちないように気をつけて下さい。

ゴルフ肘をはじめ、腕・手の不調の特効穴

どちらのツボもゴルフ肘の特効穴として知られていますが、腕から手先までの不調に幅広く効果があります。

特に内側上顆という骨構造から、手首を曲げる(掌屈する)ための筋肉が伸びています。手首を曲げる方向への過剰な力や、繰り返し動作によって、内側上顆に炎症が起き痛みが生じます。重い荷物を持つ機会が多かったり、育児で抱っこが多かったりする場合、同様の痛みが起こります。

肘だけでなく、手首の腱鞘炎などにも効果的です。手首の腱鞘炎の原因となる筋肉の多くは、小海・少海のある内側上顆から始まる前腕屈筋群です。

また、テニス肘に有効な「手三里(てさんり)」や「曲池(きょくち)」のツボを合わせて刺激することで、腕全体の緊張が緩みます。

小海:頭痛や熱感にも効果的

小海のツボは小腸の経絡を通じて、頭痛を改善する効果があります。また、五行で「火」に属する小腸は、体の熱に関わる特徴があります。体の火照りやのぼせ感などを改善する場合、小海を刺激してみてください。

少海:手のむくみや不眠症に効果的

少海のツボは心経に所属するため、精神の安静や不眠症などに効果があります。また、少海の所属する心経は脇から胸にかけて伸びています。脇の下にはリンパ節があるため、少海のツボを刺激することで、腕のむくみを解消する効果も期待できます。

 

おわりに

今回は異字同音の小海と少海についてまとめてみました。

どちらも肘の内側にあり、ゴルフ肘を始めとする手・腕の不調に効果のあるツボです。また、小海は小腸経を通して頭痛や身熱を改善し、少海は心経を通じて精神安定・不眠症改善などの効果があります。

特にデスクワークによる手の疲れや精神的な疲れ、神経的な興奮に、どちらのツボも有効です。ゴルフをする人もそうでない人も、覚えておいて損のないツボの1つです。

 

大丈夫、大丈夫。

鍼灸指圧治療院あたしんち

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