【湿布のまとめ】温と冷・白と茶色、それぞれの効果と使い方

治療
茶色い湿布をプラスター剤、白い湿布をパップ剤と言い、含有される薬剤にも少し違いがあります。特に最近主流になっている茶色いプラスター剤は、消炎鎮痛効果が高い一方で副作用に注意が必要なものもあります。茶色・白どちらの湿布にも直接冷やす・温める効果はないので、急性期の痛みや腫れには湿布よりもアイシングが必要です。白い湿布(冷湿布・温湿布)・茶色い湿布を使うオススメのタイミングなどもあわせてご紹介します。

 

湿布(シップ)】について質問されることが多いので、自分の復習も兼ねてまとめてみます。

湿布の効果や、色による違い、温湿布と冷湿布などなど、皆さん色々と気にしながらも、なんとなく上手に使い分けしている印象です。

治療家の中には「湿布なんて気休めだ」なんて言う人もいますが、僕は湿布応援派。貼って気持ち良い、その感覚って結構バカにできないんです。

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湿布って効くの?!よくある質問No.1

湿布、効きます(個人の意見です)。

対症療法だ、プラセボ(気のせい)だと言われる湿布ですが、後述する通り消炎剤や鎮痛剤が含まれているものが多いです。痛みに対する効果は上がってきていると感じます。

もちろん、骨折や捻挫、筋肉や靭帯などの組織損傷が湿布で治癒することはありません。イメージとしては、湿布はあくまで「手当て」の延長。

辛い、痛いところに手を当てるように、湿布を貼る。無意味といってしまえば、「手当て屋」とも言える治療家の役割もなくなってしまいます。

辛いところに、湿布。賛成。

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茶色い湿布と白い湿布の違いは?

皆さん湿布というと、茶色・白、どちらを思い浮かべますか?

茶色い湿布の台頭で、小さい子はもう白い湿布を知らないのかも…あ、冷えピタがありますね。

湿布の茶色・白、それぞれの解説です。

茶色い湿布(プラスター剤)

いつの頃からか台頭した茶色い湿布。第二世代の湿布として、スマートになりましたね。

  • 薄くてつけやすい
  • はがれにくい
  • 長時間効果がある

など、湿布を求める慢性的な痛みを抱える人のニーズに応える仕様に。

しかし、その粘着力の高さと、長時間持続する効果のためか、貼り続けることで皮膚がかぶれることが多いようです。

茶色い湿布で代表的な、

  • モーラステープ
  • ロキソニンテープ

基本的には同じような効果を期待できる2種の湿布ですが、モーラステープの光線過敏症は留意すべき点です。

モーラステープ20mg

非ステロイド系の鎮痛消炎剤で、炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を阻害して、炎症を抑え、痛みを和らげます。

くすりのしおりより

主成分であるケトプロフェンは、抗炎症作用・鎮痛作用があります。

光線過敏症など注意も必要

いっとき話題になりましたが、モーラステープを貼っている状態や、貼った直後に日光に当たると皮膚がかぶれることがあります。

また、妊娠中や授乳中の使用についても、医者や薬剤師との相談が必要です。

それだけ、強い薬だということですね。

ロキソニンテープ100mg

皮膚から浸透し、炎症を引きおこすプロスタグランジンの生合成を抑え、炎症に伴う腫れや痛みをやわらげます。

くすりのしおりより

モーラステープと同じような薬効ですが、主成分が異なり、ロキソプロフェンナトリウム水和物になります。こちらも、抗炎症・鎮痛作用があります。

小腸・大腸の狭窄・閉塞

2016年にロキソニン(内服薬)の副作用への追記が求められました。

ロキソニンテープによって、経費的に届く薬効では、そこまでの副作用は認められないようです。しかし、「困ったらロキソニン」と言われるほどの薬でも、副作用があることを再認識する必要があります。

白い湿布(パップ剤)

冷湿布や温湿布はこのパップ剤に分類されます。パップ剤の特徴として、特記がない場合には消炎鎮痛効果がないことがあります。

パップ剤は、医薬成分の他に水分が多く含まれているので、

  • 汗をかくと剥がれる
  • そもそも剥がれやすい
  • ニオイが強い

など、粘着面の弱さが目立ちます。しかし、冷やしておいて貼った時の冷感はたまらなく快適だし、剥がしやすいのも皮膚には良い点で、今でも根強いファンがいますよね。

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パップ剤の冷湿布と温湿布について

冷湿布と温湿布についても、よくある質問として項立てしました。

冷湿布の主成分

  • サリチル酸メチル
  • メントール
  • ハッカ油

どれも、「スースーする爽快感」を感じられる成分です。

温湿布の主成分

  • トウガラシエキス
  • ノニル酸ワニリルアミド
  • ニコチン酸エステル

温湿布の場合は、「カッカする」ような肌の熱感を高める成分が含まれています。

実際に冷やす/温める働きはない

パップ剤の冷温については、あくまで「冷感」、「温感」です。そのため、「アイシングの代わりに冷湿布」では、患部を冷やす力は足りません。

しかし、冷湿布の「スースーさせる成分」はズキズキ痛むような患部に心地よく、温湿布の「カッカする成分」は凝り固まった筋肉をほぐしてくれる感じがしますよね。

患部が気持ち良いことって、治療の観点からみてとても大切なことです。

 

湿布はどこに貼るのがベスト? タイミングは?

湿布の茶色・白を問わず、湿布は痛みを感じる場所に貼ってください。

湿布自体に、組織損傷を回復させる効果はありません。その意味では、根本治療ではなく、対症療法です。

しかし、貼った場所が気持ち良かったり、冷温感を感じられれば、効果としては十分です。

注意点としては、パップ剤もプラスター剤どちらも、同じ場所に貼り続けないということ。貼り替えるタイミングで、患部を少し洗えると良いでしょう。

またお風呂上がりに貼ると、医薬成分も浸透しやすく、タイミングとしてはオススメです。

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湿布の使い分け例の紹介

茶色い湿布(プラスター剤)と、白の湿布(パップ剤)の使い分けについて、簡単にまとめます。

しかし僕個人の意見としては、厳密な使い分けは気にせず、気持ち良いやつを使えば良いと思います。鍼灸や指圧治療でも、「痛いところ、辛いところに手が届くこと」を重視しますからね。

慢性的なこりに対する湿布

  • 冷湿布【△】
  • 温湿布【◎】
  • 茶色湿布【◯】

慢性的なこりの多くは、血行不良が原因です。そのため、血行を改善してくれる温湿布がより効果的です。

急性の痛みに対する湿布

  • 冷湿布【◎】
  • 温湿布【×】
  • 茶色湿布【◎】

捻挫などの急性期の痛みには、過剰な血流による炎症を抑えたいので、冷湿布や茶色い湿布をオススメします。

しかし、アイスノンや氷嚢があれば、まずは物理的に冷やすのが一番というのが大前提です。

神経痛による痛み

  • 冷湿布【△】
  • 温湿布【◎】
  • 茶色湿布【◯】

神経痛による痛みは、温湿布か茶色湿布をオススメします。

神経痛は冷えによって悪化することがあります。そのため、冷感より温感で血流を促進してあげましょう。また、抗炎症・鎮痛作用のあるプラスター剤も良いでしょう。

 

まとめ

湿布についてまとめると、

  • 対症療法である
  • 実際に冷やす・温める働きはない
  • プラスター剤は消炎鎮痛効果がある
  • 患部が心地よい感じがすることが大切

レントゲンなどの検査で問題がなくても、痛みがあればそれを軽視してはいけません。まずは患部に直接「心地よさ」を伝えること、それを大切にしてみてください。

 

大丈夫、大丈夫。

鍼灸指圧治療院あたしんち

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