生理痛を和らげるツボを、生理前・生理中・生理後の時系列で紹介

生理痛のツボ 選穴・配穴

今回は、女性に特に知ってもらいたい生理痛を和らげるツボを、

  • 生理 “前” に刺激すると効果的なツボ
  • 生理 “中” や生理 “後” に刺激すると効果的なツボ

という分類で紹介していきます。

東洋医学では、女性の体の状態は生理の前後で異なるものと考えます。生理前には、子宮内に充満した血をスムーズに月経血として出すことを重視します。一方、整理中や生理後には月経血として出血した分の血を補うことを重視します。

生理痛など、月経の前後に腹部の強い痛みがある場合、月経の前後にツボを刺激してみてください。生理痛の多くは冷えが関係するため、ツボを温めるような温熱刺激を与えましょう。

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辛い生理痛を和らげるツボ

生理痛を和らげるツボをいくつか紹介します。生理前には、気血の巡りをサポートし、月経血が出るのを促すような働きのある三陰交、太衝、帰来のツボがオススメです。生理中や生理後には、血を補い体力を回復するようなツボとして、血海、足三里、太渓、腎兪のツボがオススメです。

生理前に刺激すると効果的なツボ

生理前には、子宮内に月経血が集まり、血を出す準備が始まっています。血の巡りや気の巡りを良くすることで、スムーズに血が出て行くようにします。また、生理痛は体の冷え(特に下半身)によって増悪することが多くあります。気血の巡りを整えるだけでなく、ツボを温めることで生理痛を緩和していきましょう。

三陰交(さんいんこう)

三陰交には下半身を強く温め、血に関わる不調を改善する効果があります。生理前には特に、三陰交のある足首のあたりは冷やさないように注意しましょう。

また、三陰交のツボでは五臓の肝・脾・腎の経絡が交わります。肝は気血の巡りをつかさどり、脾は飲食物からの気血の生成、腎は生殖器の働きを支える働きがあります。三陰交のツボを刺激することで、こうした3つの臓器の働きを整えることができます。

太衝(たいしょう)

太衝は気血の巡りを改善する効果の高いツボです。生理前に痛みがあったり、気分が悪くなる場合、気の巡りが悪化していることがあります。そうした気の巡りを解消することで、生理時の痛みを緩和することができます。

体を巡る血も、気の働きをうけて押し流されています。そのため、気の巡りが良くなると、月経血として出すべき血がスムーズに出ていきます。

帰来(きらい)

帰来は下腹部にあり、温めることで子宮や卵巣などの婦人生殖器を温め、生理痛の痛みを改善します。帰来は強く刺激しすぎず、優しく押圧するか、温めるように刺激すると良いでしょう。

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生理中・生理後に刺激すると効果的なツボ

生理中や生理後には、子宮内に充満していた血が月経血として出て行き、虚血状態になっています。そのため、血を補充させ、体力を回復させることが重要です。特に生理後から、体の中では次の生理のための準備が始まります。しっかりと体を整えることで、次の生理時の痛みを軽減することができます。

血海(けっかい)

血海は「血の海」というほど、血を補充する効果の高いツボです。五臓の脾に所属するため、飲食物の消化・吸収を促し、気血を生成する働きをサポートします。

生理中や生理後には、体に元々あった血がなくなっていき、一時虚血状態に陥っています。いち早く血を補うためにも、血海のようなツボを刺激することが大切です。

足三里(あしさんり)

足三里は胃腸の調子を整え、飲食物からの消化・吸収を促す効果の高いツボです。五臓の脾は消化・吸収を統括する働きがあり、実際に消化活動を行うのは胃です。足三里は胃に属するツボの中でも、特に効果の高いツボです。

足三里は胃の働きを整えるだけでなく、全身の元気を補充するツボでもあります。毎月生理によって気も血も消耗してしまいます。しっかりと体力を回復できるよう、足三里のツボを刺激しましょう。

太渓(たいけい)

太渓は五臓の腎に所属するツボです。五臓の腎は生命力の源である精(せい)を貯蔵する働きがあります。女性の生理はそうした精を受け継ぐ仕組みなので、腎の働きも関わります。

太渓は腎のツボの中でも、特に腎の働きを整える効果が高い特徴があります。また、太渓を温めることで、下半身や腰部を温めることができます。生殖器が温まり、次の生理をより楽に過ごせるような体づくりをサポートします。

腎兪(じんゆ)

腎兪は五臓の腎の状態がよく現れ、腎の働きを整える効果の高いツボです。太渓と同様、生命力や生殖に関わる腎の働きを整えることで、生理痛を改善すると共に、次の生理のための準備を始めます。

生理によって腰痛がある場合、腎の働きを整えると改善することが多くあります。腎兪のツボを刺激して、体を内側からも整えていきましょう。

おわりに

今回は生理痛に効果的なツボを、生理前・生理中や生理後などのタイミングにわけて考え、まとめてみました。女性にしかわからない上、人それぞれ痛みの強さも異なるため、自分にあったケア・養生の仕方を見つけることが重要です。「生理は本来は痛くないのが正常」と言われることもありますが、それでも一定の出血がある以上、体への負担や影響は大きいはずです。

ツボ刺激によって、少しでも痛みが緩和し、次の生理を準備万端で待ち構えられるよう、取り入れてみてください。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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