生理に伴う頭痛を痛みの種類や時系列にあわせて改善するツボ

生理時の頭痛を改善するツボ 選穴・配穴

今回は、女性に特に知ってもらいたい、生理時に起こる頭痛を改善する経穴(ツボ)を紹介します。

女性は毎月の生理によって、体内の血の循環が大きく変化します。生理に伴う頭痛は、そうした血の循環の変化が原因で起こる不調の一つです。気血の巡りを整え、そして月経血として出た分の補充をすることで、そうした不調を改善することができます。

頭痛が起こった時の痛み方の違いや、頭痛が起きるタイミングごとに体の状態は異なり、効果的なツボも異なります。自分にあったツボを刺激することで、生理に伴う頭痛を改善しましょう。

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生理時の頭痛を【痛みの種類】で考える

生理時の頭痛を、痛みの種類や痛み方で考えてみます。

  • ズキズキと強い痛み→「実証」
  • 重痛、うずくような痛み→「虚証」

東洋医学において、同じ頭痛でも痛み方によってその原因は異なると考えます。ズキズキと強く、鋭く痛む場合は実証(じつしょう)と言われ、気血の停滞などが原因で起こります。一方、重い痛み、うずくような、切ない痛みは虚証(きょしょう)と言われ、気血の不足が原因で起こります。

ズキズキ痛む場合に刺激するツボ

頭痛の表現としては、ズキズキ、ガンガンといった、強く、鋭い痛みの場合、気血の停滞である気滞(きたい)や血瘀(けつお)が原因です。生理によって気血の巡りに変化があり、気血が停滞することでこうした頭痛が起こっています。

▶︎気の停滞である「気滞」に効果的なツボの一覧へ
▶︎血の停滞である「血瘀」に効果的なツボの一覧へ

太衝(たいしょう)

太衝は五臓の肝に属し、気血の巡りを整える効果の高いツボです。

肝には気血の巡りをつかさどる疏泄(そせつ)という働きがあります。生理時には気血の巡りが大きく変わるため、そのこと自体が肝を消耗させ、さらに気血の巡りが悪化することがあります。太衝のツボはこうした肝の働きを整えることで、気血の巡りを改善し、頭痛を改善します。

三陰交(さんいんこう)

三陰交は五臓の脾に属し、特に血の不調を広く改善する効果のあるツボです。また、三陰交のツボでは五臓の肝・脾・腎の経絡が交わります。肝は気血の巡りをつかさどり、脾は飲食物からの気血の生成、腎は生殖器の働きを支える働きがあります。三陰交のツボを刺激することで、こうした3つの臓器の働きを整えることができます。

重く、うずくように痛む場合に刺激するツボ

頭痛の表現としては、シクシク、チクチクといった、強くはないけれど、重く、うずくように痛む場合、気血の不足である気虚(ききょ)や血虚(けっきょ)が原因です。生理によって気血が出て行くことで、体内の気血が不足し頭痛につながっています。

▶︎気の不足である「気虚」に効果的なツボの一覧へ
▶︎血の不足である「血虚」に効果的なツボの一覧へ

足三里(あしさんり)

足三里は胃腸を整え、飲食物の消化・吸収をサポートするツボです。胃の働きを整えるだけでなく、全身の元気を補充するツボでもあります。

女性は毎月生理によって気も血も消耗してしまいます。しっかりと体力を回復できるよう、足三里のツボを刺激しましょう。また、生理の前後だけでなく、日常的に刺激をすることで気血の補充を促しておくと、次の生理に向けた準備にもなります。

血海(けっかい)

血海は「血の海」というほど、血を補充する効果の高いツボです。五臓の脾に所属し、飲食物の消化・吸収を促し、気血を生成する働きをサポートします。

生理中や生理後には、体に元々あった血がなくなっていき、一時虚血状態に陥っています。いち早く血を補うためにも、血海のようなツボを刺激することが大切です。

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生理時の頭痛を【時系列】で考える

生理時の頭痛を生理前、生理中や生理後といった時系列で考えてみます。

  • 生理前→気血の巡りが変わって頭痛が起こる。
  • 生理中・後→気血が出ていくことで頭痛が起こる。

前項でも触れた気血の状態を合わせて考えると、生理前は「実証」の頭痛、生理中や生理後は「虚証」の頭痛になることが多くあります。

生理前に起こる頭痛に効果的なツボ

気血の巡りを整え、月経血の排出を促すような体質を目指しましょう。

生理前に頭痛が起こり、その痛みの質がズキズキと強い「実証」の場合、生理に向けた準備によって頭痛が起こっています。気血の停滞を解消するような、太衝や三陰交といったツボを刺激しましょう。

反対に、生理前に起こる頭痛で、痛みの質が「虚証」の場合は、子宮に気血が集まることで相対的に頭部の気虚・血虚が起こっています。そうした場合には、足三里や血海といったツボを刺激しましょう。

生理中・生理後に起こる頭痛に効果的なツボ

生理中や生理後には、主に気血の補充をサポートし、出て行った血を補うことを重視しましょう。

生理中、初日から2日目にかけては、気血の停滞が起こる「実証」と、出血によって気血の不足が起こる「虚証」の両方が混在します。この期間は、特に痛みの種類に着目し、症状に合わせてツボを選びます。

生理後には、気血の補充を促すような、足三里や血海といったツボを刺激することで頭痛を改善します。

おわりに

生理に伴う頭痛を改善するツボを紹介してきました。頭痛や生理痛がひどくなると、動けなくなったり、薬に頼らざるをえなくなったりと、何かと負担が大きくなってしまいます。こうした生理の負担も人によって違うため、一人一人にあった解決方法というものがなかなか見つからないのも困った点です。

東洋医学のアプローチでは、生理時の頭痛の痛みの種類、時系列に沿った痛みの変化から、体内の状態を知り、頭痛を改善することができます。生理時に決まって頭痛がある場合や、その痛み方が同一な場合は、日頃からのツボ押しで頭痛の予防にもつながります。

毎月のことだからこそ、極力少ない負担で過ごせるよう、自分にあった方法などを見つけていきましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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