もし皆さんが、「風邪」を引く時・引いた時に悩まされるのが、下記の症状なら「龍角散」をオススメします。
- 鼻とのどの間の炎症
- 鼻水や痰
- 声がかれる
- 湿っぽい咳
- 薬(病院の)に頼りたくない
風邪のひき始めや、のどの痛み程度の時、「まずいな」とは思いつつも、仕事や学校は休めず、その程度で病院に行くのも億劫で、結果的に悪化してしまった経験がありませんか?
龍角散はそうしたのどの痛みや軽い咳、痰に効果的です。単純に症状をおさえることで、風邪の悪化を防ぐのであれば、龍角散は効果的です。
反対に、発熱や体のダルさ、風邪に伴う関節痛には、龍角散は一切効果が感じられませんでした(個人的な見解です)。こういった症状の場合は、しっかり休むことをオススメします。
目次
私の風邪のひき方と龍角散との出会い
私の風邪をひくパターン
原因は定かではありませんが(年齢的な問題、バイク移動、薄着など)、よく風邪をひくようになりました。
「あなたの風邪は、どこから?」というCMに答えるように考えると、
- 鼻とのどの間の粘膜が痛くなる
- 鼻水が白〜黄色の痰状になる
- 風邪かな? と認めたくない気持ちが強まる
- 熱が出る
- のどが痛くなる
- 痰が出る
- 治る
こんな感じで、私の風邪の多くは鼻とのどの間の粘膜から始まります。なるべく口呼吸じゃなく鼻呼吸を意識しているのですが、それでもこうした風邪の発症の仕方をみると、うまくいっていないような…それはまたの機会に考えるとします。
風邪には「龍角散のどあめ」を舐めていたけど
これまでは、「風邪かな?」と思ったタイミングで、早々と「龍角散のど飴」を舐めるようにしていました。しかし、どれだけ舐めても得られるのは爽快感だけで、風邪の症状が改善されることはほぼなかったと言えます。
結果、のどが痛くなっても龍角散のど飴ばかり舐め、口内が少し荒れてしまったのを良く覚えています。
予防に「龍角散」愛用者から教えてもらう
「治療院が変なにおいがする」と感じたら、同僚が「龍角散」を服用していました。
「龍角散のど飴」は爽やかな香りさえするのに、「龍角散」は少し鉱物のようなにおいがしたのを覚えています。仕事柄、感染の恐れがある風邪をひくことができないのに、風邪気味の人にも施術をします。そういう点からも、同僚は予防として龍角散を服用し、確かに風邪をひいたという話は聞いたことがありませんでした。
一口もらって、その衝撃的な味(あくまで龍角散のど飴との比較)に驚いたのを覚えています。しかし、確かに服用したそばからのどの調子が良い感じがしました。それから、「危ないかな」と感じたら龍角散を服用するようになりました。
龍角散、龍角散のど飴、龍角散ダイレクトそれぞれの違い
「龍角散」といって馴染みが深いものを3つご紹介します。
- 龍角散
- 龍角散のど飴
- 龍角散ダイレクト
それぞれ、味や症状への効果など、完全に私個人の見解をまとめてみます。
龍角散
- 形状:粉末
- 値段:700円前後
- 効果:★★★★★
- 味:★
- 第三類医薬品
「とにかく美味しくない」
最初の感想はこの一言につきます。しかし、服用してから効果を感じるまでの時間も短く、的確に悩んでいた症状を改善してくれました。
内容量は、20g、40g、90gの3種類にわかれています。1回服用するのが0.3g、これを1日3〜6回と推奨されています。最低容量の20gでも、1日6回服用して10日はもつ計算になるので、初めてでお試しで買うなら充分だと思います。
私は40g入りの商品を購入し、すぐに良くなってしまったので、引き出しにしまったまま大半残っています。予防で日常的に服用するなら大容量も良いですが、心配な時に服用するだけなら、最低容量あれば十分です。
龍角散のど飴
- 形状:飴
- 値段:100円前後
- 効果:★★
- 味:★★★★★
とても美味しい、少し効果の高いのど飴、といったイメージです。「龍角散」に出会うまではこちらの龍角散のど飴を愛用していました。龍角散の味を知った今、「おいしいのど飴にするために色々(砂糖など)入ってるんだろうな」という思いです。
しかし、何となくのどが痛いくらいの時は、食べやすいしスッキリするのでオススメです。
龍角散ダイレクト
- 形状:顆粒
- 値段:700円前後
- 効果:★★★
- 味:★★★★
- 第三類医薬品
こちらは粉末タイプの龍角散を、美味しく仕上げたようなイメージです。龍角散ダイレクトは、効果も高いし、味も爽やかでおいしかったです。惜しむべきはコスパ…やっぱりおいしい分、普通の龍角散よりは高くなってしまいます。
そのコスパですが、龍角散ダイレクトは、1回1包を1日6包。全部で16包入りなので、3日弱で飲み終わる計算になります。「風邪かな?」と思ってから飲むなら、確かに3日くらいでちょうど良いのかもしれません。長期化するようであれば、病院に受診するべきです。
龍角散の成分確認
龍角散に含まれる生薬をご紹介します。
キキョウ:去痰
キキョウには、痰を分解し、排泄を促す働きがあります。
キキョウの根はサポニンを含み、これには気道の粘膜の分泌をよくすることとあわ立ち作用があります。
このため、適量を飲むとたんが出やすくなります。
セネガ:去痰
セネガもキキョウと同様に、痰を排泄する働きがあります。
根を天日で乾燥させて生薬とし、主成分はトリテルペンサポニンです。
キキョウと同様サポニンの粘膜刺激作用により気道の分泌をうながし、強い去痰効果を示します。
カンゾウ:抗炎症
カンゾウには、抗炎症、咳止めなど多くの働きがあります。
風邪をひいたときに出る咳などの症状の他にも、弱った体をサポートする働きのある生薬です。
主成分はサポニンの一種であるグリチルリチン。
グリチルリチンには咳止め、抗潰瘍、抗アレルギー、抗炎症などの作用のほか、免疫力を高めたり、肝機能を高めてその解毒を助けるはたらきやがん予防効果など、多くの薬効があります。
また、もう一つの主成分であるフラボノイドにも、咳止めや利尿作用があります。
キョウニン:咳止め
キョウニンは咳止め、痰を排泄するサポートなどの働きをもつ生薬です。
成分としてはアミグダリンという青酸配糖体を含み、これが体内で分解されて微量の青酸を生じます。
青酸は呼吸中枢、咳中枢を鎮静させるため、キョウニンは咳止め薬として喘息や咳、呼吸困難などに効きます。
また、含まれる脂肪油が腸の自発運動を活発にし、便通をよくします。しかし多量に服用すると、青酸の吸収がふえて中毒症状が起こる場合があります。
風邪に対する考えと龍角散を選ぶ理由
風邪で起こる、発熱、関節痛、咳などの症状は、それまでに体に蓄積された疲労やダメージを回復するために出ます。そのため、解熱剤や咳止め薬などで一つ一つの症状を抑えてしまうと、「風邪をひくほど疲れた体」を治すことはできません。
風邪をひいたときに熱がしっかり出る。それは、体の大切な反応です。
龍角散に含まれる生薬は、
- 咳を止めるようなサポート
- 痰を切りやすくなるサポート
上記のように、出る症状がなくなるのは結果であり、生薬にできるのはサポートのみ。漢方も同じで、「体の働きをサポートして、症状をなくしていく」、そんな効果があります。
体の不調、好調、どちらも上手に付き合っていきたいものです。
(参考・成分引用「龍角散ホームページ」より)
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鍼灸指圧治療院あたしんち
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