【労宮】疲労回復・精神安定の効果のある経穴(ツボ)の紹介

労宮 361+α

今回は、【労宮(ろうきゅう)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

ハンドリフレなど、リラクゼーションで手のマッサージを受けたことがある人もいるかもしれません。しかし、東洋医学のツボとしては、掌にあるのは労宮のツボのみです。労宮には疲労回復や、精神面の安定をもたらす効果があります。

掌にあるツボなので、疲れやストレスを感じるふとした時に刺激しましょう。

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労宮(ろうきゅう)の位置と所属経絡

労宮というツボの位置や、所属する経絡について確認していきます。

労宮の位置

手掌、第2・第3中手骨間、中手指節関節の近位陥凹部。

新版経絡経穴概論

労宮(ろうきゅう)は掌にあるツボです。手の指を握り込んだ時に、掌に人差し指と中指が触れる2点の間にあります。

労宮の所属経絡と特徴

労宮は手の厥陰心包経に所属するツボです。「心包(しんぽう)」と聞いてピンとくる人は少ないと思います。

心包は五臓の心(心臓)を守るように覆う、しかし実在はしない臓器だとみなされています。心包の働きは、主に心と同じで、心臓のポンプとしての役割、精神活動の取りまとめがあります。

心包の働きに関して詳しくは下記のページをご覧ください。

  • 心包経の滎穴(えいけつ)

労宮はそんな心包経の滎穴という特性を持ちます。滎穴は所属する経絡の熱や炎症を取り去る働きがあります。

五臓の心、心包は五行(ごぎょう)の考えでも「火」に属し、熱を持つ臓器です。心や心包の働きによって、体の温かさは保たれています。しかし、心の熱が高まりすぎると、「心火(しんか)」や「心熱(しんねつ)」となり不調の原因になってしまいます。そわそわしたり、落ち着かない精神面の異常や、不眠症などが心火・心熱によって起こる代表的な症状です。

滎穴には、こうした心の火熱を抑える効果があります。ツボの特性について詳しくまとめたページもありますので、ご参照ください。

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労宮のツボの治療効果まとめ

労宮を刺激することで、期待できる効果についてご紹介します。労宮は掌にあるので、押圧も温灸も可能です。ふと不調を感じた時に、ボールペンの頭などで刺激しやすいツボです。

疲労回復・体力回復に

労宮は「労=労働」の「宮=集まるところ」というように、疲れがたまった時に刺激をすると良いとされるツボです。デスクワークや家事など、手を酷使するような作業が続いた時には、特にオススメです。

楽しいことをした疲れと、楽しくないことをした時の疲れ、それぞれ種類が違うように感じませんか?

労宮は心包に属し、心包は精神活動の取りまとめである心をサポートする臓器です。「身も心も疲れた」といった、精神的にも疲れてしまった時、特に労宮のツボを刺激してみてください。

精神の安定に

乗り物酔い対策や自律神経を整える「内関(ないかん)」と同じく心包経のツボなので、労宮にも自律神経や精神面の効果が期待できます。

先述した通り、労宮には滎穴の特性があり、心包の熱を冷ます働きがあります。イライラっと感じ、頭に血が上りそうな時には労宮を刺激してみてください。頭に上る気血をおろしてあげましょう。

反対にイライラなどの熱・上昇の感情ではなく、落ち込むような精神面の不調にも、労宮は効果的です。気分が優れない時にはマッサージするように揉み込んでみてください。

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労宮とあわせて刺激したいツボ

労宮とあわせて刺激をすることで、より治療効果が高まるツボをご紹介します。

湧泉(ゆうせん)

足底、足指屈曲時、足底の最陥凹部。

新版経絡経穴概論

湧泉は足の裏にあるツボです。足の指を曲げた時に一番凹むところにあります。土踏まずよりも少し指先寄り、足底の横アーチの真ん中あたりです。

  • 腎に属し、疲労回復に

湧泉は足の少陰腎経に所属するツボです。五臓の腎は生命力の源である「精(せい)」を貯蔵する働きのある臓器です。過労や加齢によって腎の精が減少すると、老化現象に近い症状が現れます。湧泉のツボを刺激し、腎の働きを整えましょう。腎経のツボは疲労回復だけでなく、アンチエイジング効果も期待できます。

おわりに

今回は掌にある労宮というツボについてまとめてみました。デスクワークや家事など、何かと手を使うことが多い現代、疲れを癒す労宮はオススメのツボです。また、心包の経絡に属するため、精神面の不調やストレスにも効果が期待できます。

自分でマッサージするように押すのも良いですが、ご家族や大切な人にもマッサージしてあげてください。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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