血の停滞である瘀血・血瘀を改善する経穴(ツボ)

瘀血・血瘀のツボ詳細 気血水精

この記事では、血(けつ)の停滞である「瘀血(おけつ)・血瘀(けつお)」を改善する経穴(ツボ)を紹介します。

◆瘀血・血瘀のおさらい◆
瘀血・血瘀の特徴的な症状
:刺痛、固定痛、夜間痛、血塊、顔色紫。

瘀血・血瘀の原因:血の巡りの悪化。
▶︎「瘀血・血瘀」について詳しくはこちらへ

瘀血・血瘀は血の巡りの悪化、血が停滞している状態を表します。

東洋医学において、血の巡りはいくつかの臓腑の働きと、気の働きによって成り立ちます。そのため、それぞれの臓腑・気の正常な働きが不可欠です。

特に月経などがあり、日々の血の循環が重要な女性は、瘀血や血瘀とは離れられない関係にあります。月経の痛みが強かったり、月経血に血塊が混じるようであれば、瘀血・血瘀の状態に陥っている可能性があります。

瘀血・血瘀を解消し、血の巡りをよくしていきましょう。

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瘀血・血瘀を改善するツボ

瘀血・血瘀を改善するツボとして、代表的なものをご紹介します。また、ツボごとに少しずつ血の巡りを改善する機序が異なります。全てのツボを刺激するのも良いですが、自分の体調にあったツボを数カ所刺激するだけでも、十分効果は得られます。

三陰交(さんいんこう)

三陰交は血に関わる不調に広く効果があるツボです。五臓の脾に所属するツボで、脾の働きの一つで、血に関わる「統血(とうけつ)」の働きを高めます。

「統血」:血が血管から漏れずに流れるようにコントロールする働き。

体質として、冷え性があったり、下痢などの消化器の不調が多い場合に起こる瘀血・血瘀は、三陰交が特にオススメです。

また、三陰交のツボは脾だけでなく、五臓の肝・腎にも働きかける効果があります。肝には気の巡り、血の巡りをコントロールする「疏泄(そせつ)」の働きがあります。三陰交を刺激することで、肝の調子が整い、瘀血・血瘀を改善することができます。

血海(けっかい)

血海は特に血を補う効果が高いツボです。三陰交と同じく脾に属するツボなので、「統血」の働きを高め血が漏れるのを防ぎます。また、血海の鍼灸師としての(個人的な)使用感は、「新鮮な血を補うことで、血の循環を促す」という印象です。

飲食物などを消化・吸収し、そこからより多くの血を生成することで、瘀血・血瘀を改善します。貧血(血虚)気味で、さらに瘀血・血瘀の症状がある場合、血海のツボがオススメです。

膈兪(かくゆ)

膈兪は八会穴(はちえけつ)の「血会(けつえ)」という特徴を持つツボです。血の不調を広く改善する効果があるため、瘀血・血瘀の場合にも効果があります。

膈兪のツボは、血を通して全身の調子を整えるツボです。貧血傾向など、血の不調がある場合には欠かせないツボです。

背中にあるツボなので、自分で刺激するのが難しい点がありますが、誰かにお願いしてみてください。

ツボには様々な特徴があり、特に人体を構成する8つのパーツ(臓・腑・筋・骨・髄・脈・気・血)の取りまとめを「八会穴(はちえけつ)」と言います。

太衝(たいしょう)

太衝は五臓の肝に所属し、気や血の巡りを改善するツボです。五臓の肝には、「疏泄」という働きがあります。気の巡り、血の巡りは肝の疏泄の働きによって成り立ちます。そのため、肝の働きが低下すると、気の巡りや血の巡りが悪化し、瘀血・血瘀につながります。

ストレスを感じることが多かったり、筋肉のコリなどを強く感じる場合に起こる瘀血・血瘀は、太衝を刺激して、まず肝の働きを整えましょう。肝の疏泄の働きを高めることで、瘀血・血瘀を改善します。

内関(ないかん)

内関は自律神経の調整に常用されるツボです。五臓の心を支える、心包(しんぽう)という東洋医学独自の臓に属します。

血の循環は心のポンプ作用によって成り立ちます。心包はそのポンプが、狂いなく働くように支える役割を担います。そのため、内関を刺激することで、心の働きが整い、血の循環が良くなります。血の停滞によって起こる瘀血・血瘀を改善するのに内関は特に効果的です。

また、西洋医学的に見ても、血液循環は自律神経の働きによって成り立ちます。内関のツボで自律神経を整えることで、血液循環が改善され、瘀血・血瘀が改善されます。

おわりに

今回は、特に血の停滞である瘀血・血瘀に効果的なツボをまとめました。

血の流れは、血の生成される量や、気の働き、臓腑の働きに影響されます。瘀血・血瘀がある場合、どこが原因で起こっているかを鑑別し、それに合わせたツボを選ぶことが大切です。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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