おでこ(前頭部)の頭痛の原因や対策・改善の経穴(ツボ)まとめ

おでこの痛み 治療
東洋医学において、おでこに起こる頭痛を陽明頭痛と言います。主に前頭部や目の周囲の筋肉の緊張などが原因となることが多く、特におでこは足の陽明胃経の経絡が通るため、胃経の経穴(ツボ)を治療に用いることもあります。また、消化器全般の調子との関係もあるため、陽明大腸経のツボもあわせて用います。

今回は、【おでこ(前頭部)の頭痛】の原因や、治療のためのツボなど東洋医学的な対策などをご紹介します。

おでこの頭痛を東洋医学では「陽明頭痛(ようめいずつう)」と言います。東洋医学では、頭痛の起こる部位ごとに原因や治療法が異なると考えています。おでこの頭痛は特に、目の疲れや緊張からくる場合と、胃腸の不調が絡む場合があります。

一般的な偏頭痛や緊張型頭痛といった分類はせず、頭痛を東洋医学的に分類して、その対策をご紹介していきます。

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おでこ(前頭部)の頭痛の原因

おでこの頭痛につながるような一般的な原因を考えてみます。

目の酷使による疲れ

おてこの頭痛は、特に目の疲れや過緊張によって引き起こされることが多くあります。

おでこには前頭筋という筋肉があり、目の周りには「眼輪筋」、「鼻根筋」、眉毛を下制する筋肉などがあります。さらに深部には「皺眉筋(しゅうびきん)」という具合に、目を凝らして物を見る時に働く筋肉が多くあります。目の奥が痛み、それがおでこに広がって起こる頭痛も、こうした原因で起こります。

おでこの頭痛は多くの場合、こうした筋肉の緊張が抜け切らずに起こると考えられます。

おでこ頭痛持ちで胃腸の弱い人は要注意

実際に治療をしていて、下記のような訴えをいただいたことがあります。

  • 「胃腸の疲れを感じている時におでこが痛むことがある」
  • 「便秘が続いているとおでこが痛む」
  • 「空腹時におでこが痛いことがある」

後述しますが、東洋医学的に考えると、こうした消化器の不調とおでこの頭痛は無関係ではありません。かえって頭やおでこを施術するより、消化器の働きを整えるような治療や、食習慣を見直してもらうことで、頭痛が改善します。

 

東洋医学では【おでこ頭痛=陽明頭痛】

東洋医学において頭痛を分類して考える時に、おでこ(前頭部)に起こる頭痛を「陽明頭痛(ようめいずつう)」と言います。これは、主に足の陽明胃経の経絡がおでこや髪の生え際に伸びている点や、顔面部の不調に効果的な「合谷(ごうこく)」のツボが手の陽明大腸経に所属する点などからきていると考えられます。

他にも、こめかみ(側頭部)に起こる「少陽頭痛(しょうようずつう)」、後頭部に起こる「太陽頭痛」などがあります。東洋医学ではこのように、頭痛の起こる部位によって分類を行い、それぞれの痛みの出方に合わせた治療を行なっていきます。

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おでこ頭痛改善の経穴(ツボ)

おでこの頭痛を鍼灸治療する時に、実際に用いるツボをご紹介します。刺激しやすいツボをまとめてありますので、試してみてください。

【局所】顔にあるツボ

目を凝らしたり、過緊張に陥りやすい筋肉にあるツボをまとめます。目元にあるツボが多いので、刺激方法や量に注意して行いましょう。

印堂(いんどう)

顔面部、神庭(督脈)の下方、眉間中央陥凹部にとる。

新版経絡経穴概論

印堂は眉間にあるツボです。眉毛の間の、鼻に向けて高まりが始まる手前のあたりにあります。

攅竹(さんちく)

頭部、眉毛内端の陥凹部。

新版経絡経穴概論

攅竹は両眉毛の内端にあるツボです。骨の構造では、頭蓋骨の「眼窩上切痕(孔)」にあたるので、少し凹みを感じられます。

魚腰(ぎょよう)

顔面部、瞳孔の直上、正視させて、眉毛の中央の陥凹に取る。

新版経絡経穴概論

魚腰は眉毛の真ん中にあるツボです。

【筋肉のつながり】後頭部のツボ

おでこの筋肉(前頭筋)は、頭のてっぺんを中心に帽状腱膜という構造で後頭部の筋肉と連結しています。そのため、後頭部の筋肉のコリ・緊張によっておでこの筋肉が引っ張られ、痛みが起こることもあります。そんな後頭部のコリを緩めるツボを確認します。

天柱(てんちゅう)

後頭部、第2頸椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外縁の陥凹部。

新版経絡経穴概論

天柱は後頭部中心の両脇、後頭部と首の境目にあるツボです。「風池(ふうち)」のツボのまとめ記事にあわせて記載してあります。

【陽明経】手足にあるツボ

おでこに起こる「陽明頭痛」を改善する、陽明の経絡に所属する代表的なツボをご紹介します。

合谷(ごうこく)

手背、第2中手骨中点の橈側。

新版経絡経穴概論

合谷は手の人差し指の付け根から手の甲に移行する場所にあるツボです。

足三里(あしさんり)

下腿前面、犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸。

新版経絡経穴概論

足三里はすねの骨の外側、膝のお皿の3寸下にあるツボです。

 

おわりに

今回は頭痛のなかでも特におでこ(前頭部)に起こるものについてまとめてみました。頭痛の起こる部位ごとに、それぞれ治療方法が異なる点は東洋医学の独特のアイディアです。

前頭部は陽明経が深く関わり、消化器の不調がある人に多く頭痛が現れる印象です。また、仕事中はパソコンを、隙間時間にスマートフォンを、といったように目を凝らして物を見続けると、目の周りの筋肉の過緊張が起き、おでこの頭痛につながってしまいます。目の奥からおでこにかけての頭痛の場合、まさにこうした目の疲れからくる頭痛です。ツボ刺激も効果的ですが、まずはしっかりと目を休める時間を作りましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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