【内庭・裏内庭】食あたり・腹痛時の特効穴(ツボ)の紹介

内庭ツボ 経穴(ツボ)

今回は、【内庭(ないてい)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

内庭は食あたりなどの、急な腹痛に対して効果のあるツボです。また、食あたりには奇穴の1つである【裏内庭(うらないてい)】というツボもあります。どちらも効果があると言われるため紹介しますが、急な腹痛・食あたりは、しっかりと経過観察をして病院にお願いしましょう。

現代では、どちらのツボも食あたりに対してというより、胃の熱を抑えるために用います。ストレスや食生活の乱れによる胃の荒れを改善する効果も期待できます。食習慣の見直しとともに、内庭のツボもチェックしてみてください。

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内庭(ないてい)の位置と所属経絡

内庭というツボの位置や、所属する経絡の特徴について確認していきます。

内庭の位置

足背、第2・第3足指間、みずかきの近位、赤白肉際。

新版経絡経穴概論

内庭は足の第2指と第3指の間、みずかきにあるツボです。

「赤白肉際」は、皮膚の色が変わる境目を表します

内庭の所属経絡と特徴

内庭は足の陽明胃経に所属するツボです。胃経は顔面から始まり、足の指先まで伸びる長い経絡です。

  • 胃経の滎穴(えいけつ)

内庭はツボの特徴として、胃経の滎穴である点があげられます。

滎穴は所属する経絡の熱や炎症を取り去る働きがあります。胃経の滎穴である内庭は、食あたりを始めとする胃部の痛みを抑え、炎症を鎮めます。

  • 胃熱にも効果的

滎穴の特徴を踏まえると、内庭は胃の働きが亢進する「胃熱(いねつ)」にも対応します。

逆流性食道炎や、食欲の亢進、口臭の一部は胃熱が原因です。食あたりに効果があるといわれるのも、こうした胃の熱や炎症を抑えるからだと考えられます。

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内庭の治療効果

内庭を刺激することで期待できる効果をご紹介します。内庭を刺激するのは、食あたりや胃の痛みが強い時が多いです。そのため、内庭はゆっくりと温灸をするより、しっかりと押圧やつまようじ鍼などで刺激を入れてみてください。

食あたり・食中毒に

内庭は食あたり・食中毒に効果的なツボとして、昔から活用されていました。

東洋医学に含まれる漢方や鍼灸などツボ療法は、どちらかと言うと時間をかけて、ゆっくりと体を整えていくイメージが強いと思います。しかし、内庭のように、その場の痛みや不調を抑える即効性が認められているツボもあります。

しかし、もし急な腹痛に襲われたら、当然ですがすぐに病院にいきましょう。内庭はその移動中、気を紛らわすのに押すくらいです。僕も食あたりの治療として使用したことはありますが、その際も病院の受診をおすすめしました。

【胃熱】胃の働きの過剰に

内庭は胃の経絡の熱を治療する滎穴です。胃酸の過剰、食欲の亢進、胃のムカつきなどの胃の炎症症状を改善します。

また、胃に熱がこもることで起こる口臭、ゲップなどを抑える効果もあります。

ストレス性の胃の痛みも

お仕事や人間関係などでストレスを感じた時、胃がキリキリと痛むことがありませんか?

内庭はそうした胃の痛みも和らげる効果を期待できます。働きとしては胃の熱をさますのと同様で、胃経を通じて脾胃を落ち着かせます。

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内庭とあわせて刺激したいツボ

食あたりに効果的なツボである内庭と、あわせて刺激することでより効果的なツボをご紹介します。

裏内庭(うらないてい)

足底部、第2中足指節関節のやや後方に取る。

新版経絡経穴概論

裏内庭は足の裏にあるツボです。足の第2指の裏側、付け根にあります。足の第2指を曲げた時に、足裏についた点を裏内庭とします。

  • 食あたりの特効穴

裏内庭は所属する経絡を持たない「奇穴(きけつ)」の1つです。裏内庭は特に食あたりや食中毒、胃の痛みを抑える特効穴です。自分で温灸をすえるのは難しいツボです。グリグリと痛みを感じるくらいに刺激すると効果的なツボなので、胃の痛みを感じた場合は試してみてください。

通常、ツボは経絡に所属し、経絡を通じて臓腑に働きかけます。その結果、症状や体調が改善していきます。一方、奇穴は所属経絡を持たず、特定の疾病を治療できる経験的なツボという意味合いが強くあります。

 

おわりに

今回は食あたりに効果的なツボ、内庭についてまとめてみました。その昔、食あたりや食中毒の疑いがある場合に用いられたツボですが、現代はすぐに病院にいきましょう。

現代においては、食あたりに対する効果よりも、胃の熱を抑える効果を期待して用いることが多いです。ストレスや食の偏りなどによって、胃の働きは乱れがちです。内庭を刺激して、胃の働きを整えましょう。もちろん食習慣の見直しもお忘れなく。

 

大丈夫、大丈夫。

鍼灸指圧治療院あたしんち

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