【毎朝のお味噌汁が養生の鍵】発酵食品の力で体を温め元気にしよう

味噌イメージ 予防・未病治

以前、養生食に「お粥」をオススメしました。今回は【お味噌汁】について、その魅力などをまとめてご紹介します。

皆さん、お味噌汁飲んでいますか?

毎回の食事に一手間のお味噌汁。時に面倒だと思いますが、健康面ではとてもオススメです。最近では、コンビニでもカップのお味噌汁を買うことができますよね。

温かく、ホッと一息。それ以上の効果をもたらしてくれるお味噌汁の魅力をご紹介していきます。

また、お味噌汁や中に入れる具材に関しては、食材の特性である「五性」や「五味」などを用いてまとめています。どちらも解説は下記の記事にまとめてありますので、参考にしてください。

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お味噌のチカラ

「お味噌は医者いらず」と言われるほど、お味噌は古来より日本の健康を支えてきました。

江戸時代の食の解説書には、味噌の効果が下記のように書かれているようです。

大豆の甘・温は気を下し、中を寛し、血を活し、百薬の毒を解す。麴の甘・温は胃に入りて食および諸積を消ひて閉塞せしめず、元気を運し、血営を行す。塩の鹹・寒を得て、心・腎・肺・脾・肝に入りて、気血を歛め、筋骨を滋し、毒を解し、血を涼し、燥を潤し、痛を定め、痒を止め、またよく食欲を引きて、これに於い行く

『本朝食鑑』より

これをザックリとまとめると、大豆の甘味・温性の働きで、

  • 気の巡りが良くなる。
  • 胃にも良い。
  • 血をサラサラにする。
  • 解毒の効果もある。

麹の甘味・温性の働きで、

  • 胃の消化を助けて詰まりをなくす。
  • 気を運ぶ。
  • 血行を良くする。

塩の鹹味・寒性の働きで、

  • 五臓を栄養する。
  • 気血を引き締める。
  • 筋肉・骨を栄養する。
  • 解毒する。
  • 血の熱をとる。
  • 潤す。
  • 痛みや痒みを止める。
  • 食欲を促進する。

こうして列挙すると、万能すぎて逆に怪しいほどですが…それほど、昔からお味噌は健康食として受け入れられてきました。

東洋医学的なお味噌の特性

お味噌の五味は鹹味です。鹹味は五臓の腎にあてはまり、腎を栄養します。生命力の源である精を貯蔵する腎を栄養することで、活動力の源である気血の充実や、若返り(アンチエイジング)効果も期待できます。

また、腎は体の水分代謝にも関わります。体の余分な水分を熱とともに排出してくれるので、むくみにも効果的です。

 

お味噌汁と健康

お味噌汁が健康に良い、と言われますが、どのような良さがあるでしょうか。

お味噌の大手メーカーである【マルコメ】ホームページを参考に、お味噌汁と健康の関係をまとめていきます。

胃がん予防に

『みそを知る』.みそ健康づくり委員会(1999)によると、お味噌汁を飲む頻度が高いほど、胃がんの死亡率が低いようです。特に男性の場合、お味噌汁を全く飲まない人は、毎日飲む人の1.5倍の死亡率だそうです。

温かいお味噌は、消化を行う脾胃も温め栄養してくれます。脾胃がしっかりと働くということは、食べた物をしっかりと消化・吸収できるということにつながります。

塩分量も実は多くない

最近では減塩のお味噌も販売されていますね。高血圧などで塩分の過多を気にしている人には、お味噌汁を飲むことは抵抗があるかもしれません。しかし、一杯のお味噌汁に含まれる塩分量はおよそ1.2gと、実はそこまで多くありません。

また、共立女子大学の研究によると、味噌の知られざる2つの働きが発見されました。

  • 味噌は血圧を低下させる働きがある。
  • 味噌には腎臓から塩分を排出する働きがある。

これは、味噌の原料である大豆や米麹の持つ働きに由来します。高血圧の人でも、お味噌汁を楽しむことは可能な上、塩分もそこまで気にしなくてもよいのかもしれません。

それでも気になる人は、カリウムを含むほうれん草やじゃがいもなどの具材を入れるのがオススメなようです。

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お味噌汁に合わせて欲しい具材や飲み方

お味噌汁の良いところは、ベースとなるお味噌汁でも栄養たっぷりな上、合わせる具材によってさらに体に良い効果が期待できるところです。

もちろん、作り置きしておけば数日は楽しめます。しかし、その日の体調や環境の変化に合わせて具材を変えたり、市販のカップのお味噌汁を楽しむのも悪くはありません。

ここからは体調やタイミングに合わせて、どんなお味噌汁の具財がオススメかをまとめていきます。

「朝」起床後の内臓と体を温める

朝は体温も低く活動性も低いため、温かいお味噌汁を飲んで体を目覚めさせましょう。具材はお好みで大丈夫です。

朝は五行の季節に対応させると春です。春に良い種をまくと、その後の成長や収穫につながります。同じように朝に良いものを食べると、1日を快適に過ごすことができます。

「朝ごはんを食べている時間がない」、「何となく食べる気にならない」、そんな人はお味噌汁のスープだけでも飲んでみてください。

「ねぎ」冷えを感じる時

風邪のひき始めや、強い冷えを感じる時は、【ねぎ】のお味噌汁がオススメです。

ねぎの五味は辛味で、肺(呼吸器全般)を養います。また、ねぎは温性・熱性の食材に分類されるので、体を温める働きがあります。さらに気血の巡りを良くする他に、解毒作用もあります。

体がほてる、熱っぽい時には、食べ過ぎないようにしましょう。

「わかめ」むくみやほてりに

体がむくんで重たい時や、のぼせ、ほてりのような熱症状がある時は、【わかめ】のお味噌汁にしてみてください。

わかめの五味は鹹味で、腎を養います。体の余分な熱を冷まし、水分や痰を排出してくれるのでむくみも改善します。

「大根」胃腸の疲れや喉の痛み

胃腸の疲れを感じる時や、風邪などで喉の痛みがある時は、【大根】のお味噌汁がオススメです。

大根の五味は甘味と辛味があり、脾と肺を養います。消化を促進し、胃もたれや嘔吐、お腹のはり、便通にも効果のある食材です。また、のどの痛みや乾きにも効果が期待できます。病み上がりや、内臓の疲れを感じる時は、気の巡りも改善する大根入りのお味噌汁をいただきましょう。

「豆腐や油揚げ」お味噌汁でタンパク質補給

「一汁一菜」と聞くと質素に感じますが、【豆腐や油揚げ】を入れればタンパク質もしっかり摂れます。どちらも大豆由来ですし、そもそもお味噌も大豆由来ですね。

また、豆腐には余分な水分を排出しつつ、適度に潤す働きがあります。乾燥が強い秋の季節などは、豆腐のお味噌汁で潤いを補充しましょう。

「きのこ類」便通を助ける

なめこやえのきだけなどの【きのこ】は、スーパーフードとも言われます。気血の補充、巡りの改善が期待できます。

また、菌と食物繊維が豊富なため、腸内環境を整えてくれます。

「貝類」体を滋養する

しじみやあさりなど【貝類】のお味噌汁は、体を滋養してくれます。二日酔いや、寝不足の時に飲むと体に染み渡る感じがしますよね。

貝類の多くは鹹味で、腎を養います。疲れ切った体を滋養する良い食材です。また、余分な水分や熱を排出し、尿も出やすくしてくれます。

さらに、あさりは血を補う補血の働きがあります。貧血など血虚症状がある人にはオススメです。また、しじみは酒毒をとるので、お酒を飲む前後に是非。

何もしたくない日は、具なしでも

疲れてどうしようもなく、考えるのも面倒。そんな日には、具材なしのお味噌汁をオススメしています。食べ物を消化するにもエネルギーを使います。そのエネルギーさえないほど疲れている時は、具なしのお味噌汁でも十分栄養補給ができます。

 

おわりにー時間があれば、お出汁もとろう

お味噌汁は、その椀に旨みや栄養が凝縮された最高の一品です。余裕があれば、お出汁をとると、そのお出汁の旨みも栄養も加わります。

一杯のお味噌汁を工夫するだけでも、体に期待できる効果はたくさんあります。また、日々の養生を始めるよいきっかけにもなると思います。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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