五臓の肺を整える経穴(ツボ)のまとめ

経穴のイメージ 五臓六腑

東洋医学における、五臓の肺の基本的な働きや養生の注意点を以前まとめました。

また、実際に起こる症状を参考に、肺の不調に気付き、対策をとる方法や、それらの症状について「証」を立て、治療を進める流れも紹介しました。

今回はこれらの肺という臓器の性質を踏まえ、【五臓の肺を整える経穴(ツボ)】をまとめていきます。

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肺経の経絡のまとめへ

手の太陰肺経は胸から始まり、腕や手を通って手の親指に終わる経絡です。

肺経に所属するツボであれば、ある程度どのツボでも肺を整える働きがあります。比較的刺激しやすい部位を通る経絡なので、それぞれ試してみてください。

五臓の肺を整え普段の呼吸をサポートするツボ

五臓の肺は呼吸によって大気から「清気(せいき)」を抽出し、それを体内の奥深く腎におさめています。呼吸が浅いと呼吸による気の取り込みがうまくいかず、喘息などの呼吸器系の不調が起こります。まずはしっかりと呼吸をできるよう、肺の働きを整えましょう。

中府(ちゅうふ)

中府ツボ

中府は肺に属するツボです。中府のツボは五臓の肺をサポートし、呼吸の効率を上げ、腎に気を届きやすくします。胸の前側にある中府は、姿勢の改善や肋骨の動きにも関わります。肺の働きを整え、姿勢や肋骨の動きも改善することで、しっかりと呼吸をすることができます。

太渓(たいけい)

太渓

太渓は腎に属するツボです。腎には肺が取り込む清気を取り込む「納気(のうき)」という働きがあります。腎の働きが乱れていると、呼吸が浅くなり、呼吸器の不調だけでなく、様々な不調につながります。太渓を刺激して、腎の働きを整えましょう。

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喘息や風邪などによる症状を鎮め、五臓の肺を助けるツボ

実際に呼吸器系の不調が起こった時にも、症状を緩和するために効果的なツボを紹介します。

【魚際(ぎょさい)】熱・のどの腫れを鎮めるツボ

魚際ツボ

魚際は肺に属するツボで、特に肺の経絡や臓器そのものに起こる熱を鎮める効果があります。風邪の初期に起こる発熱や、のど、鼻の粘膜の炎症などを鎮め、風邪の症状を和らげてくれます。

【定喘(ていぜん)】咳を止めるツボ

定喘ツボ

定喘は奇穴(きけつ)と言い、経絡には所属しないものの、治療効果の高いツボの一つです。定喘は特に、咳を止めるツボとして重宝されます。定喘は特に、近くにある「大椎(だいつい)」というツボと一緒に温めることをオススメします。

五臓の肺をサポートし、体表を守る衛気を高めるツボ

五臓の肺には、体表に気を巡らせる「衛気(えき)」をコントロールする働きがあります。風邪をひきやすい人や、流行病に弱い人、肌が弱い人は、肺の働きが低いために衛気をうまく張り巡らせていません。こうした特徴から、衛気は現代の免疫力や抵抗力に近い印象です。

大椎(だいつい)

大椎ツボ

大椎は督脈に属するツボです。大椎には体を温め、衛気を張り巡らせる働きがあります。体を流れる陽の経絡は、大椎で交差するように流れています。そのため、大椎を温めることで、いくつかの経絡に温熱刺激を届けることができます。

現代医学でも、体温が低下すると免疫力が下がるということが判明しています。東洋医学においても、体を冷やすことは衛気の低下につながり病気になると当時から理解し、こうしたツボを刺激することで治療していました。

おわりに

ツボへの刺激は、「気持ち良いくらい」がちょうど良いです。強く刺激をすれば効果が高まるわけではありません。

セルフケアに用いる温灸や、刺激の仕方などをまとめた記事もありますので、参考にこちらも見てみてください。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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