辛い首こりを解消する経穴(ツボ)

首こりを解消するツボ 選穴・配穴

この記事では、首こりを解消する経穴(ツボ)をまとめていきます。

肩や腰だけでなく、こりを強く感じる部位として多いのが首です。最近では、パソコンやスマートフォンの操作によって、姿勢の崩れ、目の疲れ、ストレスなどが重なり、首こりにつながっている印象です。

元々、5kg前後ある頭を、頚椎と首の筋肉だけで支える構造になっています。姿勢の崩れによってこうした負担が首にのりかかります。また、首こりは自律神経の働きを不安定にさせてしまうこともあります。

首こりを解消するツボをいくつか紹介します。刺激量に注意して、デスクワークの合間などに試してみてください。

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首こりを解消するツボ

首こりを解消するツボとして、下記の数点を紹介します。

  • 首にあるツボ:風池、翳風
  • 胸にあるツボ:中府
  • 手足のツボ:手三里、陽陵泉、失眠

経絡や筋肉のつながりも考慮すると、首ではない他の部位を刺激することで、結果的に首こりが解消することもあります。そうした仕組みもあわせて紹介します。

風池(ふうち)

風池は足の少陽胆経に所属し、後頭部にあるツボです。首の筋肉だけでなく、後頭部から肩にかけて伸びる筋肉を刺激し、首こりを解消することができます。

また、風池には目の疲れを解消する効果もあります。そのため、目の疲れが原因で起こる首こりなどにも、風池のツボは有効です。少し内側にある「天柱(てんちゅう)」というツボもあわせて刺激をすると、より効果的です。

翳風(えいふう)

翳風は手の少陽三焦経に属し、耳の下のあたりにあるツボです。

翳風のある乳様突起という骨構造からは、胸鎖乳突筋という首から鎖骨、胸骨に伸びる筋肉があります。胸鎖乳突筋は頭を傾けたり、左右のどちらかに向けたりする時に働く筋肉です。

首と肩に電話を挟んで通話をする場合など、大きな負担がかかり、首こりにつながります。また、テレビの配置などで日常的に首の角度が一定でいることが多いことも、首こりにつながります。翳風を刺激して、胸鎖乳突筋の緊張をゆるめましょう。

中府(ちゅうふ)

中府は胸の前側にあるツボです。

首の筋肉の一部は、鎖骨や肩甲骨に付着しています。胸部のツボは一見すると首こりとは関係がないように思えますが、胸部の筋肉の緊張は鎖骨を介して首こりの原因となってしまいます。

姿勢が崩れて背中が丸くなっていたり、肩が内側に入り込んで(巻き方)いたりすると、首の筋肉の負担はどんどん大きくなります。中府のツボは胸部の過度な緊張を緩め、姿勢の改善にも役立ちます。

手三里(てさんり)

手三里は大腸に属し、肘のやや下にあるツボです。手三里は大腸の経絡や、筋肉のつながりを通して肩こりや首こりを解消します。

デスクワークなどでパソコン作業が続くと、指先や前腕の筋肉を多く動かし、上腕や肩の筋肉はあまり動きません。こうした動きのミスマッチも、肩こりや首こりの原因となります。また、大腸の経絡は顔から始まり、首、手三里を通って手先に終わります。手三里を刺激することで、経絡を通じて腕や肩、首の筋肉を緩めることができます。

陽陵泉(ようりょうせん)

陽陵泉は胆経に属し、足にあるツボです。先に紹介した風池のツボと同様の胆経に所属するため、経絡を通じて肩や首の緊張を緩め、首こりを解消します。

また、陽陵泉には「筋会(きんえ)」というツボの特性があります。筋肉の不調に広く効果があり、筋緊張を緩和します。

失眠(しつみん)

失眠は踵の裏にあり、経絡に所属しない奇穴(きけつ)の一つです。失眠を刺激することで、踵から体の背面の緊張を緩め、首こりを和らげることができます。

本来はその名前の通り、「眠りを失う」不眠症などの改善に効果的なツボです。失眠のツボに熱さを感じるほどのお灸をすえることで、頭や首の緊張が緩み、よく眠ることができると考えられています。そのため、失眠のツボは押圧するより、温熱刺激を与えると効果的です。

おわりに

今回は首こりを解消するツボについてまとめてみました。首は細かい筋肉が多く、その奥には大切な神経や血管などが伸びています。首こりを感じた時に、首ばかりをマッサージしてしまうと、かえって痛みが起こることもあります。

首を刺激するツボは数点のみに限定し、あとは負担の少ない手足のツボを組み合わせることで、体への負担を少なく首こりを解消することができます。特に手にあるツボなどは、お仕事や家事の合間のちょっとした時間でも取り入れることができます。

まずは適度な休憩を確保したり、姿勢を正したりすることで首の負担を減らすことが大切です。プラスαで、首こりに効果的なツボを試してみてください。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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