こめかみ(側頭部)の頭痛の原因や対策・改善の経穴(ツボ)まとめ

こめかみ頭痛の詳細 治療
東洋医学において、こめかみ(側頭部)に起こる頭痛を少陽頭痛と言います。側頭部には顎を動かす筋肉があるため、噛み締めや歯ぎしりの癖がある人は要注意です。また、トリガーポイントの観点から考えると、首や肩の筋肉のコリもこめかみ頭痛の原因となります。特に無意識下でも力が入ってしまい、緊張が抜けにくい人が起こりやすい傾向にあります。

 

今回は、【こめかみ(側頭部)の頭痛】の原因や、治療のためのツボなど東洋医学的な対策などをご紹介します。

こめかみの頭痛を東洋医学では「少陽頭痛(しょうようずつう)」と言います。東洋医学では、頭痛の起こる部位ごとに原因や治療法が異なると考えています。こめかみの頭痛は、特に噛み締めや食いしばり、歯ぎしりなどの顎関節の不調からくる場合と、肩や首のコリからくる場合などがあります。

一般的な偏頭痛や緊張型頭痛といった分類はせず、頭痛を東洋医学的に分類して、その対策をご紹介していきます。

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こめかみ(側頭部)の頭痛の原因

こめかみの頭痛につながるような一般的な原因を考えてみます。

顎周りの不調の確認

側頭部には、顎関節を動かす(口を閉じる)ための側頭筋などの筋肉があります。そのため、噛み合わせの問題や、片方で噛む癖、顎関節症などの顎周りの不調は側頭筋の緊張を生み、こめかみの頭痛につながります。

顎関節症などを持病として持たなくても、無意識で噛み締めや食いしばりをしてしまう人がいます。過度な集中やストレスなどから行ってしまい、癖になってしまうと、それが原因で側頭筋の緊張が高まります。結果、こめかみ頭痛につながります。

寝ている間の食いしばりや歯ぎしりなどで、歯を守るためにマウスピースを処方される人もいます。しかし、マウスピースをしても食いしばりや歯ぎしりは起こっています。朝起きた時に、顎が疲れている感じがしたり、口が開きにくいと感じる人は、睡眠中の食いしばりがあると考えられます。

こうした、顎を動かす筋肉が原因で起こるこめかみ頭痛は少なくありません。

首・肩のコリからくる

こめかみの頭痛は、首や肩のコリの延長に起こることも多くあります。

上の画像は、背中・肩から首にかけて覆う「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉や、頚部にある「半棘筋(はんきょくきん)」のトリガーポイントの一例です。画像のように、バツ印がついている部分を刺激すると赤い範囲にその刺激が広がるように感じます。

特定の部位を刺激することで、筋肉や筋膜でつながる広い範囲に刺激が放散する様子から、そうした特定部位を「トリガーポイント(引き金となる場所)」と呼びます。

このことからも、肩や首の筋肉のコリ・かたさがこめかみの辺りまで影響してくることがわかります。

 

東洋医学では【こめかみ頭痛=少陽頭痛】

東洋医学において頭痛を分類して考える時に、こめかみ(側頭部)に起こる頭痛を「少陽頭痛(しょうようずつう)」と言います。これは、主に足の少陽胆経の経絡が側頭部を巡るように伸びている点と、同様に手の少陽三焦経の経絡も耳の周りを通過する点などからきていると考えられます。

他にも、おでこ(前頭部)に起こる「陽明頭痛(ようめいずつう)」、後頭部に起こる「太陽頭痛」などがあります。東洋医学ではこのように、頭痛の起こる部位によって分類を行い、それぞれの痛みの出方に合わせた治療を行なっていきます。

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こめかみ頭痛改善の経穴(ツボ)

こめかみの頭痛を鍼灸治療する時に、実際に用いるツボをご紹介します。刺激しやすいツボをまとめてありますので、試してみてください。

【局所】こめかみのツボ

噛みしめや食いしばりなど、顎関節の動きに関する筋肉や、側頭部の頭痛に用いるこめかみにあるツボをご紹介します。

太陽(たいよう)

顔面部、眉毛の外端と外眼角との中央から後方1寸の陥凹部にとる。

新版経絡経穴概論

太陽は左右のこめかみにあるツボです。「眉毛の外端の延長線と、目尻の延長線のぶつかるところ」と言われることもあります。

【少陽経】手足にあるツボ

こめかみに起こる「少陽頭痛」を改善する、少陽の経絡に所属する代表的なツボをご紹介します。

外関(がいかん)

前腕後面、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方2寸。

新版経絡経穴概論

外関は手首の甲側のシワから2寸上(肘寄り)にあるツボです。

陽陵泉(ようりょうせん)

下腿外側、腓骨頭前下方の陥凹部。

新版経絡経穴概論

陽陵泉は膝の外側、少し下にある腓骨頭という骨構造の近くにあるツボです。

【コリからほぐす】肩にあるツボ

トリガーポイントなどを踏まえ、こめかみ頭痛につながりそうな筋肉にあるツボをご紹介します。

肩井(けんせい)

後頸部、第7頸椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線上の中点。

新版経絡経穴概論

肩井は特に肩こりを感じた時に手が伸びる、肩の上にあるツボです。

 

おわりに

今回は頭痛のなかでも特にこめかみ(側頭部)に起こるものについてまとめてみました。頭痛の起こる部位ごとに、それぞれ治療方法が異なる点は東洋医学の独特のアイディアです。

側頭部は少陽経が深く関わり、顎周りの筋肉の緊張や首肩のコリが影響します。精神的な緊張や集中する時間の持続、ストレスなど、無意識のうちに力が入り、コリが生じます。そうしたコリの行き先の一つに、こめかみ頭痛があります。

少し一息ついて、口を大きく開けて笑う、そんな時間を作れると理想的です。特に大きなあくびは「少し休もう」の大事なサイン、抗わずに心も体も休めてあげましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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