気の不足である「気虚」を改善する経穴(ツボ)

気虚のツボ一覧 気血水精

この記事では、気の不足である「気虚(ききょ)」を改善する経穴(ツボ)を紹介します。

◆気虚のおさらい◆
気の働き:活動力の源、元気の源。
気虚の特徴的な症状
:息切れ、倦怠感、無力感、疲れやすい、冷えなど。

気虚の原因:気の生成不足、気の消耗過多など。
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東洋医学において、活動のエネルギーとも言われる気が不足すると、様々な症状の原因になってしまいます。また、気の不足は五臓六腑の働きも低下させ、自分の体で気を生成する働きが低下してしまうこともあります。こうして一度気が不足すると、悪循環的に気が不足しがちな体質になってしまいます。

何となく元気が出ない時には、気虚を改善するツボを刺激してみてください。

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気虚を改善する経穴(ツボ)

気虚を改善するツボとして、代表的なものをご紹介します。また、ツボごとに少しずつ気を補う機序が異なります。全てのツボを刺激するのも良いですが、自分の体調にあったツボを数カ所刺激するだけでも、十分効果は得られます。

足三里(あしさんり)

足三里は飲食物の消化・吸収をつかさどる脾・胃の臓腑の働きを整えます。消化不良や、食欲の減退によって元気が出ない気虚の場合、足三里のツボがオススメです。

足三里は万能なツボの一つとして有名です。食欲不振、胃腸の疲れ・痛み、便通の異常などにも効果を発揮し、消化器の働きを改善することで、全身の調子を整えてくれます。

合谷(ごうこく)

合谷も万能なツボの一つです。腸の調子を整える働きがあり、便通を整えることで全身の調子を整えます。下痢や便秘で元気が出ない気虚には、特にオススメのツボです。

最近では腸内環境が全身に影響を与えることで話題になっています。便通・便の質が良いということは、健康であることの一つの指標だとも言えます。合谷を刺激し、腸内環境から元気な体を目指しましょう。

気海(きかい)

気海は「気の海」の読んで字のごとく、気が集まるツボです。下腹部は「丹田(たんでん)」とも言われ、気が生まれる転換点としても有名です。

気海のツボは手足の冷えや、冷え症がある人にオススメのツボです。気海のツボを温めることで気虚を改善し、全身を温めることができます。

太渓(たいけい)

太渓は五臓の腎の働きを整えるツボです。腎には気の源、生命力の源である「精(せい)」を貯蔵する働きがあります。私たちは日々の活動の時に、腎に貯蔵してある精を気に変えて、エネルギーにしています。

そのため、精の枯渇によって気は不足し、気虚に陥ります。精は過労、加齢、性交渉の過多などで消耗していってしまいます。白髪や抜け毛が増える、耳が聞こえづらいなど老化現象のような症状がある場合、太渓のツボを刺激して腎の働きを整え、精の消耗をおさえましょう。

中府(ちゅうふ)

中府は五臓の肺の働きを整え、呼吸によって気を得る働きをサポートします。私たちは飲食物から気を生成するほかに、呼吸によって外気からも気(「清気(せいき)」と言います)を得ています。

呼吸が浅い、風邪をひきやすい、喘息持ちの人などは、肺の働きが不十分なために、気をうまく得ることができずに気虚に陥ることが多くあります。中府のツボを刺激して、肺の働きを整えましょう。

膻中(だんちゅう)

膻中は「気会(きえ)」という性質を持ち、気の集まるツボです。特に五臓の心に働きかけ、色々な気の不調に効果があります。血圧の高低などの循環器の不調があり、体がだるい場合は膻中のツボが効果的です。

また膻中は精神面の安定にも効果があるツボです。何かをやる気になれない、気力が出ないような気虚には、膻中のツボを刺激するとエネルギーにつながります。

おわりに

気の不足である気虚の場合に効果的な、気を補う働きのあるツボを紹介しました。気を補う方法として、大きくわけると下記の3つがあります。

  • 胃腸の働きを整え、飲食物から気を生成する。
  • 呼吸の効率を上げ、外気から気を得る。
  • 気の源である精の消耗を避け、精を補充する。

エネルギー不足、元気が出ない気虚の状態でも、その原因は人それぞれ違います。自分の体質やその時の体の状態をチェックし、自分にあったツボを見つけましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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