気虚体質にオススメな補気の働きを持つ食材・食事

気虚を改善する補気食材 予防・未病治

今回は、東洋医学における気の不足「気虚(ききょ)」体質の人にオススメな補気の食事・食材を紹介します。

気の不足によって起こる気虚では、体力の減退、活力の低下など、いわゆる「元気がない」状態に陥ります。そうした状態では、体の内面でも消化活動の低下や臓腑の働きの低下が起こっています。

気虚の場合に、「お腹いっぱい食べれば元気になる」とは言い切れず、消化器に負担をかけすぎず、気を補うような食材を選ぶ必要があります。消化・吸収しやすく、気に変えやすい食材をとることで、気虚体質を改善しましょう。

スポンサーリンク

こんな人は気虚かも?!体質タイプ

気虚のチェックリストは下記の通りです。

  • 疲れやすい
  • 息切れしやすい
  • だるい
  • やる気が起きない
  • 疲れると体調がますます悪化する
  • 何もしなくても汗が出る
  • 寒気を感じることが多い

これらは気虚の症状の中でも基本的なものです。私たちの体・臓腑の働きは気によって成り立ちます。そのため、気の不足である気虚では、臓腑の働きも低下してしまいます。

  • 食欲の低下、消化不良など胃腸の働きの低下(脾気虚)
  • 風邪をひきやすい、呼吸が浅い(肺気虚)
  • 動悸や不整脈など、循環器の不調(心気虚)

臓腑と気虚を絡めて考えると、より具体的な症状に近づき、自分に該当するかを判断しやすくなります。

特に、食材や食事を考える時、それを消化する五臓の脾の働きを確認する必要があります。五臓の脾の働きが低下している状態であれば、良い食材を食べてもうまく消化・吸収が行えず、かえって負担になってしまうことがあります。気虚体質の場合は特に、まずは五臓の脾に負担をかけず、脾を養うような食材を食べるようにしましょう。

スポンサーリンク

気虚体質にオススメの補気の食材

気虚体質にオススメな食材をまとめていきます。特徴としては、五臓の脾に負担をかけすぎず、脾を滋養するような食材が気虚体質にオススメです。

米類(もち米、うるち米など)

もち米、うるち米などの米類は脾や胃を養い、気を補う働きの強い食材です。気虚体質の人は、まずしっかりとお米類を食べることを意識しましょう。

そんなお米ですが、かきこむように食べてしまうと、かえって脾胃の負担となってしまうので注意が必要です。胃腸の疲れや重さを感じる時には、お粥にして食べるとより効果的です。消化に多くのエネルギー(気)を使わずに、脾胃を養うことができます。

豆類(大豆、小豆など)

豆類も総じて気を補い、気虚体質を改善する働きがあります。大豆、小豆、そらまめや枝豆、ミックスビーンズなども手軽に手に入り食べやすいのでオススメです。

大豆の関連で言えば、納豆や豆腐、豆乳なども気虚体質にはオススメな食材と言えます。注意点としては、納豆はよく噛んで食べること、豆腐や豆乳は冷たいまま飲み食いするとかえって脾や胃を冷やしてしまい、負担となることが挙げられます。あくまで、脾胃に負担をかけぬように飲み食いすることが大切です。

芋類(じゃがいも、さつまいも、山芋など)

芋類も五臓の脾の働きを整え、気虚体質を改善する食材のひとつです。

じゃがいもは特に胃の痛みや胃潰瘍などのある場合にも、炎症を抑える効果のある食材と言われています。脾胃の働きを整えて、気虚を改善します。山芋は脾の働きを整えるだけでなく、肺や腎にも働きかける食材です。呼吸器の不調、泌尿器疾患、腎の働きの低下による老化現象を改善します。

芋類は蒸かす(ふかす)ように加熱し、芋類の甘みを味わうようにいただきましょう。ポテトフライなど、油であげてしまうと、かえってその油が脾胃の負担となることもあるので注意が必要です。

とうもろこし

とうもろこしは特に夏頃に限定された食材ですが、五臓の脾の働きを整え、気を補って気虚体質を改善する優れた食材です。

とうもろこしは非常に栄養価が高く、たんぱく質、脂質、糖質が玄米と同じくらいに高い食材です。また、食物繊維も豊富で、胃腸の働きを整える効果が高い特徴があります。

さらにとうもろこしには、余分な水分を排出する働きもあります。気虚体質だけでなく、むくみなど「湿痰(しつたん)」体質にも効果的な食材です。

かぼちゃ

かぼちゃも気虚体質を改善する食材のひとつです。

日本では冬至にあたる日にかぼちゃを食べる慣習があります。そうすることで、風邪などを引かず寒い冬を元気に過ごせると言われています。かぼちゃには体を温めて、気を補う働きがあります。倦怠感や慢性的な疲労、冷え、胃腸の疲れなどを改善してくれます。

総評:気虚体質はまず、黄色くて、甘みのある食材を選ぼう

ここまで見てきて、食材の特徴として、黄色く、甘みのある食材が多くありました。五臓の脾は、五行説では色は黄色、味覚は甘味です。かぼちゃ、とうもろこし、さつまいもなど、黄色くて甘みの強い食材は、消化・吸収もしやすく、五臓の脾を養い、気を補うことができます。

飲食物の消化・吸収にも、気を使ってしまいます。暴飲暴食、偏った食事はそれだけで気を消耗し、気虚を増悪させてしまいます。

倦怠感や疲れがある時には、まずは脾胃に優しい食材を食べて気虚を改善しましょう。脾胃の調子を整えることで、飲食する物をしっかりと消化・吸収し、気を効率良く補える体質を目指しましょう。

おわりに

今回は気虚体質の人にオススメする、気を補う「補気」の働きのある食材を紹介しました。気虚の状態では、飲食物を消化・吸収する働きも低下してしまっていることがあります。そのため、五臓の脾に負担をかけない、消化に優しい食材を選ぶ必要があります。その中でも気を補う働きの高いものとして、米類や豆類、芋類などを紹介しました。

食材選びも重要ですが、食べ方・飲み方も同じように大切です。ゆっくりと良く噛んで食べることで、脾や胃にかける負担は減少し、消化・吸収をスムーズに行うことができます。体質改善は食選びや食事の仕方などを調整しながら、ゆっくりと心がけて行いましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

コメント