血虚体質にオススメな補血の働きを持つ食材・食事

血虚を改善する補血の食材 予防・未病治

今回は、東洋医学における血の不足「血虚(けっきょ)」体質の人にオススメな食事・食材を紹介します。

血の不足によって起こる血虚では、一般的に知られるような貧血症状が起こります。東洋医学の独特との考えとしては、血虚によって目の不調が現れる点や、筋肉の不調(つる、こる、ふるえる)が起こる点どが挙げられます。

一般的な貧血対策で知られる食材の他にも、東洋医学ならではの視点からオススメできる食材もあります。特に血虚体質は一回の食事やツボ押しでは改善することが難しいです。日頃から少しずつ対策をとって、血虚体質の改善を目指しましょう。

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こんな人は血虚かも?!体質タイプ

血虚のチェックリストは下記の通りです。

  • 顔色が青白い
  • めまいや立ちくらみがある
  • 手足の冷えやしびれがある
  • よく筋肉がつる
  • 爪や髪がもろい
  • 眼精疲労、目のかすみがある

東洋医学においては、血は目や筋肉を栄養する働きがあります。それだけでなく、全身を栄養し、潤す働きもあるため、「潤いが足りない」ことによって起こる症状もみられます。

また、血は体の陰なる力を持つ液体としての特徴も持つため、血虚では陰の力の不足による症状も現れます。

  • 便秘(潤いが足りず便が出せない)
  • 肌の乾燥
  • 不眠症(陰液の不足による)

一般的に知られる貧血の症状の他に、目の不調や筋肉の不調、そして不眠症などの症状がある点が、東洋医学独特の考え方です。血が満ち足りていることで、体は休むことができ、栄養され回復することができます。目立つ貧血症状がなくても、うまく休めず、回復力が低下している感覚があれば、血虚を改善する食材を選んで食べてみてください。

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血虚体質にオススメの補血の食材

血虚体質にオススメな食材をまとめていきます。特徴としては、五臓の脾、肝を整えつつ、血を補う「補血(ほけつ)」の働きを持つ食材をとる点があります。

一般的に知られる貧血に効果的な食材

もはや一般常識と言えるくらいですが、鉄分豊富な食材が貧血改善に効果的です。東洋医学における血虚の改善も、鉄分豊富な食材が効果的です。

ほうれん草

ほうれん草は鉄分が豊富で、血を補い、体を潤す作用が高い食材なので、血虚改善にオススメです。ほうれん草は血虚だけでなく、血の停滞である「血瘀(けつお)」や「瘀血(おけつ)」にも効果的な食材と言われ、血に関する不調に広く効果的です。

ほうれん草など葉物に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と言われ、鉄分の吸収率は低いとされます。しかし、ほうれん草には赤血球の生成をサポートする葉酸が多く含まれるため、貧血・血虚体質であれば必須とも言える食材です。

レバー

レバーも同様、鉄分の豊富なので貧血・血虚体質にオススメな食材です。レバーは吸収率の高いヘム鉄に富み、赤血球生成に必要なビタミンB12も豊富な食材です。

東洋医学的に定番の血虚対策の食材

一般的ではないものの、血虚対策に効果的と考えられている食材を紹介します。

なつめ(棗)

なつめは大棗(たいそう)という生薬になるほど、効果の高い食材です。五臓の脾と心を養い、消化・吸収を助け、心を穏やかにします。

五臓の脾には血を漏らさないようにする「統血(とうけつ)」の働きと、飲食物から血を生成する働きがあります。また、心は血に栄養され、全身の循環や精神活動・意識活動を統括しています。なつめは血と関わりの深い2つの臓器を養うことで、血虚体質を改善する食材です。

ひじき

ひじきも鉄分に富み、血虚体質の改善に効果的な食材です。また、海藻類の働きも持ち、体を潤すとともに、しこり、むくみのような凝集を解消する効果もあります。

海藻類のひじきは五臓では肝と腎を養います。血の循環を助けるだけでなく、ストレスや加齢による影響を受ける髪の毛、肌のコンディションも整える効果があります。

牡蠣(かき)

牡蠣も鉄分が豊富なため、血虚体質の人にはオススメな食材です。血を補うことで精神を安定させる働きがあります。また、牡蠣は「海のミルク」と言われるほど栄養が豊富で、体力を回復し慢性的な愁訴を改善する食材です。

牡蠣の貝を焼き、砕くと「ボレイ」という生薬になります。ボレイには血を補い、巡りをスムーズにすることで精神を安定させる働きや、腫れや腫瘍を小さくする効果などが期待できます。

手軽にとれる血虚対策の食材

ほうれん草や牡蠣など、旬の季節がある食材だけでなく、一年中美味しくいただける食材で、血虚を改善する効果の高い食材を紹介します。

ごま

ごまには血を補い、体を潤す働きがあり、血虚体質を改善する食材です。

ごまの中でも、黒ごまは五臓の肝や腎を養います。血を補うだけでなく、ストレスや過労、加齢などによって起こる不調を改善する働きがあります。また、白ごまは五臓の脾と肺を養い、飲食物の消化・吸収をサポートし、乾燥に弱い肺を潤す効果もあります。

らっかせい(ピーナッツ)

らっかせいも血を補う効果があり、体を潤す働きの高い食材です。らっかせいは五臓の脾と肺を養います。消化・吸収をサポートし、血の生成をサポートし血虚を改善します。また、五臓に潤いを与えることで、乾燥に弱い肺を養う働きもあります。

子供の頃に、「ピーナッツを食べ過ぎると、鼻血が出る」という迷信を聞いたことがある人が多いはずです。これはもちろん、食べ過ぎを諌めるための迷信ですが、らっかせいの効能から考えるとあながち間違ってもいません。

総評:血虚体質はコツコツと継続して食べられるものを選ぼう

血虚体質に効果的な食材を紹介してきましたが、レバーや牡蠣を毎日食べるとなると大変です。一度に多く食べれば血虚を改善できるわけでもありません。大切なのは、こうした食材を日々の食事に少し取り入れることです。

例えばひじきやごまのように、副菜として取り入れやすいもの、食事に少し追加しやすいものを中心に、血虚改善のメニューを組み立ててみましょう。また、なつめやらっかせいのような食材は、おやつの時に取り入れることもできます。取り入れやすいものから選んでいき、少しずつ血虚体質を改善しましょう。

おわりに

今回は血虚体質の人にオススメする、血を補う「補血」の働きのある食材を紹介しました。一般的な貧血対策として知られるほうれん草やレバーだけでなく、東洋医学では五臓の脾や心、肝を養う食材が血虚体質の改善に効果的だと考えられています。

食事による体質改善は、一朝一夕で効果が得られるものではありません。今日レバーをたくさん食べたからと言って、明日には血虚体質が改善される、ということはありません。日々の食事に少しずつ工夫し、長期的な視点で行いましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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