「陽の塊」の赤ちゃんと「陰液」からなる母乳の関係【東洋医学×育児】

赤ちゃんと授乳 東洋医学

今回は育児・東洋医学のどちらにも関係する内容、「赤ちゃんと授乳」について考えていきます。

  • 母乳はお母さんの血から作られるので、お母さんは貧血気味。
  • 赤ちゃんは「陽の塊」、母乳は「陰液」なので気持ちを鎮められる。

赤ちゃん、お母さんのどちらもを応援するだけの記事です。そこに、少し東洋医学のエッセンスを加えました。詳しくみていきましょう。

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赤ちゃんは「陽の塊」

まずは赤ちゃん(新生児から乳児くらい)の話から。

東洋医学では、赤ちゃんは「陽の塊」と言われます。

  • 柔らかく、温かい
  • 活動的、伸びやか、元気良い

上記のような「陽」の性質を持つ塊だと考えられています。

▶︎東洋医学における「陰陽」についてまとめた記事へ

陽ばかりでも良くはない

陽の性質から、良いことばかりだと感じますが、赤ちゃん当人にとっては暑かったり、休みにくかったりと悪い点もあります。

そのため、体を動かしたり、大声で泣いたりして、体の陽気を発散しています。

「泣いている時の多くが、暑いのが原因だよ」とアドバイスをいただいたことがあります。守ってあげなくちゃいけない、寒そうな感じがする、そうした印象から布団をかけたり、タオルケットをかけたりして泣かせてしまったのをよく覚えています。

陽の力は成長と共にバランスがとれる

赤ちゃんの間は、体を動かしたり、泣いたりすることで陽気を発散しています。

たくさん遊んで、パタっと電池が切れるように寝てしまう姿は可愛いですよね。成長に伴い、体の陽をおさえる陰の力が身についてきます。すると、夜になると自然と眠ることができるようになります。

赤ちゃんの間は母乳で陰陽のバランスをとる

赤ちゃんが「陽の塊」である一方、母乳はその成り立ちなどから「陰の液」だと言えます。

「赤ちゃんが泣いたら、おっぱい」

それも、陰陽の関係で考えるとますます納得です。

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母乳は陰液である血からできている

赤ちゃんの成長のためにも、心の安定のためにも必要な母乳は、お母さんの血からできています。

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上のグラフはあくまで参考ですが、平均すると毎日1000mlくらい母乳をあげている計算になります。毎日それくらい血をあげていると考えると、大変なことですよね。

お母さんは常に貧血気味です

母乳は血から作られるので、毎日1000mlも母乳をあげているお母さんは、当然貧血気味になります。

  • 眠い
  • ダルい
  • ぼーっとする
  • 頭が働かない
  • のどが渇く
  • 空腹

こうした症状は当然で、仕方がないことです。お母さんはサボって怠けているわけではありません。このような血が足りない状態は、東洋医学では「血虚(けっきょ)」と言います。

▶︎「血虚」について詳しくまとめた記事へ

体の組織を栄養する役割の血が、ほとんど母乳として赤ちゃんに吸われます。そりゃお腹も空きますよね。たくさん食べて母乳を作り、母乳をあげても保てる自分の体力を確保しないといけません。

お母さんは気も足りない

血は気の気化・推動・固摂の3つの働きを受けて生成され、流れています。

▶︎東洋医学の「気」の働きをまとめた記事へ

そのため、血が足りない「血虚」の状態の時の多くは気の不足である「気虚(ききょ)」も伴います。

東洋医学の気虚は、倦怠感や無力感、だるさなど、「エネルギーが足りない」状態を中心に様々な症状が現れます。

▶︎「気虚」について詳しくまとめた記事へ

出産は気血を消耗する大仕事

そもそも、出産自体がとても大変なことです。血も気も消耗し、出て行く中で赤ちゃんを出産し、そこが子育てのスタートです。

もっと遡れば、赤ちゃんがお腹の中にいる頃から、お母さんの栄養は赤ちゃんに送られています。妊娠中から、お母さんは気も血も足りない状態が始まっているのかもしれませんね。

お腹が空いて当たり前

「出産してからお腹が空いて仕方ない」と言って、たくさん食べてしまうお母さんも多いと思います。

たくさん食べて良いんです、足りませんから。でも、食べるものには気をつけてください。食べ方や食べる物によっては、消化にエネルギーを使ってしまい、かえって疲れてしまいます。そういった点だけ注意してください。

▶︎食事の持つ特性についてまとめた記事はこちらへ

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▶︎飲食物の消化・吸収をコントロールする五臓の脾についてまとめた記事へ

 

「陽の塊」の赤ちゃん × 「陰液」の母乳

さて、ここまでで、

  • 赤ちゃんは「陽の塊」
  • 母乳は「陰液」

という2点をまとめてきました。

赤ちゃんは体の陽をあふれんばかりに発散し、お母さんから母乳をもらい陰を補充して成長しています。次第に、自分で体内の陰陽をコントロールできるようになり、母乳から離れていくんでしょう。

お母さんにとっては、出産の大変な経験の後、すぐに授乳が始まります。始めの頃、奥さんが苦労していたのをよく思い出します。生後9ヶ月を迎え歯が生えてきた今、乳首を噛まれて出血していました。

貴重な血なのに…

夜泣きと母乳の関係

赤ちゃんの夜泣きについて、僕個人の考えをご紹介します。

「陽の塊」である赤ちゃんは、夜中、「陰」に入っていく自然界についていけません。体の中の陽気が強い赤ちゃんが寝るためには、「陰」を補充して「陽」を抑え込まなきゃいけない。

そこで、母乳に助けてもらう、というわけです。

東洋医学で、血は「陰液」の一つです。お母さんの血からできている母乳も、陰液です。赤ちゃんは、お母さんの母乳から陰を補うことで、ゆっくり休めるようになります。

 

おわりに

東洋医学的な赤ちゃんの性質と、お母さんの母乳の性質、何だか話が散らばりましたがまとめてみました。

僕がこの記事を通して伝えたいのは、

  • お母さん、貧血に気をつけて。
  • たくさん食べても良いのよ。
  • たくさん寝ても良いのよ。
  • 育児以外、やる気が起こらなくて良いのよ。
  • 授乳、大変だと思うけど、赤ちゃんの「陽の塊」という性質を知ってね。
  • 夜泣き、大変だと思うけど、小さいうちは許してあげて。
  • 男性こそ、色々理解して、手伝えることを手伝いましょ。

こんなこと。

子育てって、大変だなぁと日々感じ、笑顔で育てている奥さんはすごいなぁと思います。赤ちゃんも、奥さんも、いっぱいいっぱい追い込まれた中、日々成長してくれてます。

お父さんも頑張りましょ。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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