【腎兪】腰痛を改善し、五臓の腎を整える経穴(ツボ)

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今回は、【腎兪(じんゆ)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

腰痛を感じてふと手が伸びる腰のあたりに、腎兪のツボはあります。慢性的な腰痛にも、急性期の腰痛にも効果的なツボです。また、五臓の腎の状態が現れ、五臓の腎を治療する効果も高い背部兪穴という特性もあるツボです。

過労や加齢によって、腰が重い、痛い、だるい、そんな時は、腎兪のツボを刺激して、改善しましょう。

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腎兪(じんゆ)の位置や所属経絡

腎兪というツボの位置や、所属している経絡についてご紹介します。

腎兪の位置

腎兪のイメージ

腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

新版経絡経穴概論

腎兪は腰にあるツボです。肋骨をなぞるように下りていくと、肋骨が終わり背骨を挟むように押すことができる部分があります。腎兪のツボはそのあたりにあります。

腎兪と12肋骨の注意点

腎兪の少し上にある第12肋骨を強く押すと骨折のリスクがあります。背骨の両脇の筋肉を狙って押すようにしましょう。

腎兪の所属経絡と特徴

腎兪は足の太陽膀胱経に所属するツボです。膀胱経は顔面部の目の内側から始まり、頭を巡って背中・腰から下半身の後面を通って足の小指に伸びる、とても長い経絡です。この長い経絡の途中に腎兪はあります。

  • 腎の背部兪穴

腎兪は五臓の腎の背部兪穴(はいぶゆけつ)です。背部兪穴には、五臓の状態がよく現れる診断点としての役割と、五臓の働きを整える治療点としての役割があります。腎の働きが低下している場合など、重宝するツボです。

  • 腰痛を感じるあたりにあるツボ

腎兪はちょうど腰痛を感じる場所にあるツボです。押圧すると奥の方まで響くような、心地よい刺激が伝わります。

五臓の腎は、働きが低下すると足腰が重く、だるくなる特徴があります。過労や加齢によって感じる腰の不調は、腎の働きの低下によるものです。腎兪を刺激することで、筋肉への刺激だけでなく、ツボや経絡を通じた刺激、どちらも与えることができます。

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腎兪のツボの治療効果

腎兪を刺激して期待できる効果をまとめていきます。腎兪は腰部にあるため、温灸などで刺激する場合には誰かに手伝ってもらいましょう。押圧する場合は、自分でも手を回して刺激することができます。

腰痛の改善

腎兪のツボがある第2腰椎のあたりには肋骨の構造がなく、背骨(腰椎)と腰、お腹の筋肉だけで体幹部を支えています。そのため、姿勢の崩れや、繰り返し動作によって、腰の負担は大きくなってしまいます。

腎兪のツボを刺激することで、腰部の筋肉の過度な緊張を緩め、腰痛を緩和することができます。

腎の働きを整える

腎兪のツボは背部兪穴という特徴から、五臓の腎の状態がよく現れます。腎兪を押した時に痛みが強かったり、腎兪が極端にかたくなっている場合、五臓の腎の働きが低下しているかもしれません。

  • 老化による膝や腰の痛み
  • 泌尿器疾患・生殖器疾患
  • 冷え症状
  • 耳が遠くなった、耳鳴りがある
  • 記憶力の低下

これらは五臓の腎の働きが低下することで、起こりうる症状の一例です。五臓の腎には生命力の源である「精」を蓄える役割があります。腎の働きの低下は、生命力の低下につながり、多くの症状を招いてしまいます。

疲労回復にも効果的

腎臓は泌尿器の一つであり、尿として老廃物を排出する重要な臓器です。そのため、腎臓の働きが低下していると、体内の老廃物の排出がうまくいかず、様々な病気の原因になります。つまり、腎臓が元気であれば老廃物の排出がスムーズにいき、血液もサラサラとして元気な体でいられます。

かいつまんで説明すると、このような内容を中心に構成されています。

東洋医学においても、過労(疲れすぎ)によって五臓の腎の働きは低下してしまいます。先述した通り、生命力と直結するとも言える腎が消耗し、働きが低下してしまうと、様々な症状につながります。著書タイトルのように「腎臓をもむ」ことはできませんが、腎兪のあたりを刺激するようなケアが紹介されています。

腎兪とあわせて刺激したいツボ

腰の痛みの改善、腎の働きを整える腎兪と、あわせて刺激をすることでより効果的なツボを紹介します。

志室(ししつ)

志室のツボの位置

腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

新版経絡経穴概論

志室は腎兪のツボと同じ高さで、少しだけ外側(脇腹寄り)にあります。先述した通り、押圧する際は第12肋骨に注意して行いましょう。

  • 腎兪と同等の効果あり

志室のツボも腎兪と同様、膀胱経に所属しています。治療効果も同じく、腰痛の改善、腎の働きの改善が挙げられます。

腎兪と志室

骨格筋をベースに考えると、腎兪は脊柱起立筋への刺激に適したツボで、志室は脊柱起立筋の外縁から広背筋にかけて刺激をすることができるツボです。

おわりに

今回は腰痛の改善、五臓の腎の働きを整える効果の高い腎兪のツボについてまとめました。

「月(にくづき)」に「要(かなめ)」と書くほど、重要な腰の部分なので、しっかりとケアできる腎兪のツボは重宝します。特に、加齢による腰痛や過労による腰痛は、五臓の腎の働きの低下も関与して起こります。腎兪のツボを刺激して、腰回りの筋肉だけでなく、臓器も元気な状態を目指しましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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