不眠症・睡眠障害を改善する経穴(ツボ)のまとめ

不眠症・睡眠障害のツボまとめ 治療

今回は、不眠症や睡眠障害を改善する経穴(ツボ)についてまとめていきます。

東洋医学では、不眠症や睡眠障害に対する特効穴がある他、五臓六腑の働きを整えることで改善を目指します。特に五臓の心と肝、腎、体を流れる血(けつ)は睡眠と関わるため、自分の体質や睡眠の状態を確認し、ツボを選んでいきましょう。

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不眠症を改善する特効穴

「不眠症にはこのツボ」と言われる特効穴として、「失眠(しつみん)」というツボがあります。

失眠(しつみん)

失眠のツボは、経絡に所属しない奇穴(きけつ)の一つです。経絡や臓腑を通して症状を改善するわけではなく、「経験的に効果的なツボ」としていくつかの奇穴があります。失眠のツボは、不眠症や睡眠障害に特に効果的です。

失眠のツボは鍼よりもお灸を用いて刺激することが多いです。踵にしっかりと熱を感じるくらい、強い(熱い)お灸をすえます。セルフケアでも、温灸を用いたり、ドライヤーなどで温めると効果的です。

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五臓六腑の働きを整え、不眠・睡眠障害を改善するツボ

東洋医学では、不眠症や睡眠障害は特に五臓の心・肝・腎と、体を流れる血(けつ)が関係すると考えます。

  • :五行の火に属し、体の熱や活動に関わる。
    心火が強いと、不眠や多夢、寝汗が現れる。
  • :ストレスなどで熱を持ちやすく、ほてりやのぼせの原因になる。
    気の巡り、血の巡りにも関わる。
  • :五行の水に属し、心の火や肝の熱を冷ます。
    加齢や過労によって働きが低下する。
  • 血(けつ):体を潤し、栄養し、鎮める働きがある。

内関(ないかん)

内関のツボは自律神経の働きを整える効果があります。

また、内関は五臓の心をサポートする心包(しんぽう)という、東洋医学独特の臓器に所属するツボです。睡眠中に、夢を多く見る多夢(たむ)があったり、寝汗がある場合には、心の働きに異常があるサインです。体を休めなければならない時間に、それに反して心の働きが高まってしまい、多夢や寝汗につながります。

内関のツボを刺激して、心の働きを落ち着けましょう。

膻中(だんちゅう)

膻中のツボも内関と同様、心・心包の働きを整える効果があります。

また、膻中には気の不調を改善する働きもあります。気の巡りの悪化、元気が出ない、精神的に不安定な場合に起こる不眠や睡眠障害には、膻中のツボもオススメです。

太衝(たいしょう)

太衝のツボは五臓の肝に属します。五臓の肝はストレスなどで熱がこもり、その熱が原因で不眠や睡眠障害が起こることがあります。

また、肝は気や血の巡りに関わります。気や血の巡りの悪化は、五臓六腑の働きの低下につながり、不眠や睡眠障害の症状を悪化させることがあります。ストレスや情緒が不安定で、不眠や睡眠障害がある場合には、太衝のツボを刺激して、肝の熱を冷まし、気血の流れを改善しましょう。

太渓(たいけい)

太渓は五臓の腎に属するツボです。五臓の腎は「陰陽の根本」と言われ、特に腎の陰が低下していると、不眠症や睡眠障害につながります。

腎の陰は肝や心の熱・火を冷まし、体を鎮める働きがあります。加齢や過労などによって腎の働きが低下すると、腎の陰が低下し、肝や心の熱・火を冷ますことができなくなります。結果、夜に体を鎮めることができず、不眠症や睡眠障害に陥ります。

体の冷えや過労、年齢を重ねて起こる不眠・睡眠障害には、腎の働きを整える太渓のツボがオススメです。

三陰交(さんいんこう)

三陰交のツボは、五臓の脾に属するツボです。五臓の脾は飲食物を消化・吸収し、血を生成する働きがあります。脾の働きが低下していると、血を生成できず、血が不足した結果として不眠症や睡眠障害につながることがあります。

また、三陰交のツボでは五臓の肝・腎・脾の3つの経絡が交わるとされます。そのため、三陰交は肝・腎・脾のそれぞれに働きかけることができる効率的なツボです。

貧血傾向にあったり、食事がうまく食べられない、消化吸収がうまくいかない人が陥る不眠症や睡眠障害の場合、三陰交のツボが効果的です。

おわりに

不眠症・睡眠障害に対して、東洋医学のアイディアをもとに鍼灸治療を行う際、不眠症や睡眠障害の特効穴である「失眠」のツボを用います。それだけでなく、体質にあわせて、五臓六腑の働きを整えることで、「よく眠れる体質」を目指します。

睡眠は体を回復させる大切な生活のひと時です。自分にあったツボを刺激して、よりよい睡眠を目指しましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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