【風池】目の疲れ、風邪や鼻炎、頭痛を改善する経穴(ツボ)の紹介

風池の詳細 361+α

今回は、【風池(ふうち)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

風池は首・頭・顔周りの様々な症状に効果のあるツボです。鍼をうつ時や指圧をする時に、角度を変えて刺激することで、同じ風池のツボでも目の疲れをとったり、鼻水を抑えたりと効果を変えることもできます。

特に花粉症や風邪の時の鼻症状に重宝するツボなので、思い当たる人は参考にしてください。

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風池(ふうち)の位置と所属経絡

風池というツボの位置や、所属している経絡についてご紹介します。

風池の位置

前頸部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陥凹部。

新版経絡経穴概論

風池は後頭部の、首との境目にあるツボです。境目の真ん中と、後頭部の端の間くらいにある凹みに風池はあります。

風池の所属経絡と特徴

風池は足の少陽胆経に所属するツボです。少陽胆経は顔面部、目の外側から始まり、耳や側頭部をめぐるように伸びて体幹部、下半身の外側を通り、足の小指に終わる経絡です。足の太陽膀胱経と同じく、とても長い経絡です。

  • 幅広い治療効果

特に期待できる治療効果は後でまた取り上げますが、風池にはたくさんの治療効果が認められています。

頭・顔面部の不調改善から、首肩の緊張緩和、経絡の流れを踏まえて下肢の症状にも対応すると考えられます。

  • 「風邪(ふうじゃ)」が滞積する

風池というツボは筋肉の間にあります。その凹みを浅い「池」と表現し、そこに風邪(ふうじゃ)が滞積してしまうことからその名前がつきました。

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風池のツボの治療効果まとめ

風池を刺激することで期待できる効果についてご紹介します。風池は髪の毛もかかるのでお灸もしにくいツボです。後頭部なので自分で押すのも難しいです。

患者さんには、テニスボールをつなげたようなマッサージアイテムのウケが良い印象です。仰向けで寝るだけで良いですからね。

風邪の諸症状

「風」のつくツボで、風邪に有効なツボの1つです。

発熱や風邪による鼻づまり、鼻水に風池を使うことが多いです。押圧して頭の芯に響くような感じがあると、良い刺激が入っています。

時期としても、風邪の引き始めから終わりまで有効です。体調管理にも、しつこく残る症状にも、風池はオススメです。

東洋医学における風邪の特徴と症状、予防や対策についてまとめる
東洋医学では、風邪を(ふうじゃ)と読みます。風の邪が体に入り込むことで、いわゆる風邪(かぜ)を発症します。特徴として風の邪は熱や湿など他の邪をひきつれて侵入します。症状からどの邪が入り込んでいるかを明確にし、対策をとることで、早期回復を目指すことができます。

刺激の角度を変えると、色々な部位の不調に対応

特に鍼治療を行う際、刺入する鍼先を目・鼻・口のどこに向けるかで、治療をより局所に届けることができます。同じ風池のツボでも、鍼先のわずかな方向の違いで目を、鼻を、口を、とターゲットを変えることができます。

耳の疾患も

風池への刺激は、首から頭部の緊張を緩め、耳鳴りや難聴に効果がある場合もあります。

経絡でいっても、風池が所属する胆経は耳の周りをめぐる経絡です。風池への刺激が耳の周りの経絡に沿って届き、症状を改善します。

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風池と一緒に刺激したいツボ

様々な症状に対応する風池ですが、その効果をサポートするツボをご紹介します。

風池と同じように、後頭部の首との境目にある【天柱】と【完骨】です。これらのツボは風池を挟むようにあります。

マッサージアイテムを使える環境であれば、後頭部の際をなぞるように広く刺激してみてください。

天柱(てんちゅう)

後頭部、第2頸椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外縁の陥凹部。

新版経絡経穴概論

天柱は風池よりも内側にあります。「天」は頭を指し、それを支える柱のような部位にあるため、「天柱」と名付けられました。

  • 治療効果は同等

治療効果に関しては、風池とほとんど同じです。書籍によっては、精神活動や記憶力にも関係するとも言われます。

  • 足の太陽膀胱経に属する

私はデスクワークによる眼精疲労や顔面部の過緊張がある場合、天柱を刺激します。天柱は足の太陽膀胱経に属するツボです。目の内側から始まり、頭をめぐり、背中と腰、下半身の後面に伸びる長い経絡を緩めることができます。

筋肉の構造でみても、頭の前側に伸びる「前頭筋(ぜんとうきん)」と後ろ側に伸びる「後頭筋(こうとうきん)」は、頭頂部で「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」という組織で連結しています。前後どちらか一方の筋肉の弛緩・緊張は、帽状腱膜を通じてもう一方の弛緩・緊張につながります。

天柱への刺激は後頭筋を緩め、帽状腱膜を通じて前頭筋も緩めてくれます。結果的に、頭全体から顔面部の緊張を緩めてくれる効果があります。

完骨(かんこつ)

前頸部、乳様突起の後下方、陥凹部。

新版経絡経穴概論

完骨は後頭部の一番外端にあります。

後頭部の端にある骨構造(乳様突起)を、昔は完骨と呼んだことからこのツボにもその名前がつきました。

  • 耳の症状により効く

完骨は風池や天柱よりも耳寄りにあるツボなので、耳に関する疾患がある場合は特に用いることが多いツボです。

また、完骨のある乳様突起の辺りから、顔に伸びる顔面神経が出てきます。顔面神経麻痺などの症状には、風池と完骨を合わせて刺激したりします。

  • 風池と同じ胆経

完骨は風池と同じく胆経に属するツボなので、一緒に刺激をすることで、さらに効果は上がります。

 

おわりに

今回は後頭部の際にある風池というツボについてまとめてみました。風池は幅広い症状の治療に使えるツボな上、近くにある天柱や完骨とあわせて刺激することでさらに治療効果を上げることができます。

特に季節の変わり目に風邪をひいたり、デスクワークで首や頭から目が疲れていたり、日常のトラブルに対して効果が期待できるので、覚えておいて損はないツボの1つです。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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