ファインタッチを使用して刺絡療法をセルフケアに取り入れる方法まとめ

ファインタッチによる刺絡 予防・未病治

以前、鍼灸治療の手法の一つである、「刺絡療法(しらくりょうほう)」について紹介しました。

刺絡療法によって、血の停滞や、体の内部にこもる熱など、体の余分な要素を排出し、気血の循環を改善します。

今回は、こうした刺絡療法をセルフケアに取り入れ、自分で行う方法の一つを紹介します。

スポンサーリンク

ファインタッチ使用の注意点

ファインタッチを使用するにあたり、注意点があります。

  • 本来、刺絡療法のためのものではない。
  • セルフケアに限定して使用すること。

微少ながらも出血を伴うため、使用には注意が必要です。

ファインタッチは血糖値測定のための器具

言わずもがなですが、ファインタッチは刺絡療法のための器具ではありません。本来は、血糖値を測定するために出血を起こす器具です。

本品は、血糖自己測定などの微量採血に用いる穿刺器具である。

TERUMO『製品の使い方-ファインタッチⅡ』より

鍼灸治療の刺絡療法では、三稜鍼という器具を使用します。しかし、ファインタッチを使用する方が手軽で、安全なことから、セルフケアに用いることが多くあります。

セルフケアに限定して使用

出血を伴うため、当然リスク管理が必要です。また、他人に対して出血を起こす、という点では医療行為とも捉えられます。手軽で、効果的であっても、人には使用しないようにしましょう。鍼灸師である私もファインタッチを人には使用せず、セルフケアのみに限定して使用しています。

貧血気味(血虚)の場合は控えましょう

あえて出血を促すセルフケアですので、貧血気味、血虚体質の人は無理に行わずに、他のセルフケアを取り入れてください。

スポンサーリンク

ファインタッチを使用した刺絡療法の方法

ファインタッチの使用方法

ファインタッチの基本的な使用方法については、テルモ公式ホームページにマニュアルがあります。『メディセーフファインタッチⅡ』のマニュアルを紹介しますので、参考にしてください。

▶︎メディセーフファインタッチⅡ公式マニュアル

セルフ井穴刺絡を行う

井穴の位置については、上記のページからご確認ください。比較的行いやすい手の指にある井穴がオススメです。井穴ごとに治療効果がありますが、大まかに爪の脇、というイメージで問題ありません。

ファインタッチ刺入レベルは低め設定

ファインタッチは刺入深度を、【♡→1→・・・4】と設定しています。その深度の対象として、マニュアルを参考にまとめると下記の通りです。

  • やわらかく、薄い皮膚の場合:深度♡、1
  • 平均的な皮膚の場合: 深度2、3
  • 厚くてかたい皮膚の場合:深度 4

井穴刺絡であれば、深度♡か1で十分な効果が得られます。

血を絞り出す

刺絡の一例イメージ

ファインタッチで穿刺をしたら、指先を絞るようにして血を出していきます。鬱血が少ない場合、血は少量しか出ません。また、血の色は鮮やかな赤です。一方、鬱血がある場合は血が溢れるように出て、血の色もどす黒くなります。東洋医学における血瘀(けつお)・瘀血(おけつ)がこれにあたります。

出血は自然に止まります

刺絡療法の不思議な点として、必要量の出血が終わると、自然と止血します。そのため、穿刺痕を覆う必要はありません。

しかし、十分に絞れていないと、気付いたら穿刺痕から血が出ていることもあります。ファインタッチを使用して穿刺をしたら、出血がなくなるまでしっかりと指先を絞りましょう。

手洗い・消毒を忘れずに

セルフケアであり、自分だけの問題だから、とは考えず、ファインタッチを取り扱う前後には手洗い・消毒を行いましょう。手指の消毒だけでなく、ファインタッチ器具本体の消毒もあわせて行うとより安全です。

おわりに

今回は、セルフケアに刺絡療法を取り入れる方法として、医療器具であるファインタッチを使用する方法を紹介しました。重ね重ね注意点をまとめます。

  • セルフケアに限定して使用する。
  • 手洗い・消毒の徹底。
  • 貧血気味な場合は刺絡をしない。

刺絡療法は、鍼灸治療における効果的な手法の一つです。だからこそ、リスク管理は徹底して行い、安全にセルフケアを行いましょう。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

コメント