【大椎】冷え・喘息や風邪による咳を改善する経穴(ツボ)の紹介

大椎のツボの詳細 361+α
体の冷えを改善し、免疫力の向上にもつながる「大椎」の経穴(ツボ)をご紹介します。大椎は背中の頚椎と胸椎の境目にあるツボです。また、大椎の真横には「定喘」という風邪や喘息による咳症状に効果的なツボもあります。どちらも温熱刺激がオススメのツボです。

 

今回は、【大椎(だいつい)】というツボについて、場所や、刺激することで期待できる効果などをまとめていきます。

私は治療において、大椎への刺激を大切にしています。

特に、

  • 風邪の症状(冷え、咳など)
  • 冷え性、冷感

これらの症状がある場合、必ずと言っても良いくらい常用するツボです。

背中にあるツボなので、自分でお灸をするのは難しい場所です。ご家族にお願いするか、ホッカイロなどを代用して、積極的に温めてみてください。

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大椎(だいつい)の位置や所属経絡

大椎というツボの位置や、所属している経絡についてご紹介します。

大椎の位置

後頚部、後正中線上、第7頚椎棘突起下方の陥凹部。

新版経絡経穴概論

大椎は背部の、首と背中の境目にあるツボです。

第7頚椎棘突起は、頭を前に倒した時に後頚部にボコっと出る高まりの中でも、頭を左右に回旋した時に連動して動く骨です。

大椎の所属経絡と特徴

大椎は背中の正中線状(背骨の上)を流れる督脈に属すツボです。督脈は体の全ての陽を統率しているため、「陽脈の海」とも呼ばれます。

また、体を巡る陽の経絡(陽明胃・太陽膀胱・少陽胆・陽明大腸・太陽小腸・少陽三焦)は全て大椎で交差します。

大椎を温めれば、その熱は各陽の経絡を温め、全身が温まります。反対に、大椎を冷やすと全身が冷えてしまうため、首もとを冷やさないようにするんですね。

近くにある定喘のツボも治療効果が高い

定喘ツボ

大椎の両脇(5分)のところに、【定喘(ていぜん)】というツボがあります。このツボは別名で【治喘(ちぜん)】とも言われ、読んで時のごとく「喘息を治す」効果が期待できるツボです。喘息の他にも、長引く咳や風邪症状に効果があります。

第7頚椎と第1胸椎の間の周りを温めることで、体を温め、咳をとめる効果があります。

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大椎のツボの治療効果

私が大椎にお灸をすることが多い症状をまとめます。また、先述したように近くの定喘(治喘)のツボも同時に温めると効果がある症状をまとめます。

セルフケアに使いやすい、台座灸やカマヤミニなどの紹介もしていますが、大椎は首の後ろ側なので火を使うのは少し心配ですね。

温かいシャワーを当てたり、ドライヤーの温風を当てるだけでも効果があるので、試してみてください。

冷え症状の改善

大椎は体の陽の経絡が全て交わるツボなので、悪寒や寒気だけでなく、手足の末端の冷えにも効果があります。

体温35度台前半が平熱だった私の患者さんが、週に1度の大椎へのお灸で35度7分〜8分平熱になりました。大きな変化に思えないかもしれませんが、本人の体感で体がとても暖かく感じるようです。

風邪や喘息の咳を抑える特効穴

大椎のツボには風邪を予防する働きもあります。また、こちらは大椎とともに近くの定喘(治喘)というツボを温めると効果があります。

体がゾクゾクと寒気がする風邪の初期から、治りかけのしつこい咳まで、大椎や定喘へのお灸が効果的です。私自身も、「風邪をひきそう」という段階で、温かいシャワーや蒸しタオルで大椎を温めるようにしています。

首肩のこわばりを和らげる

大椎のある第7頚椎と第1胸椎のあたりから、首や肩に伸びる筋肉があります。

  • 小菱形筋:肩甲骨に伸びる
  • 頭板状筋:頭蓋骨の後縁に伸びる

大椎を温めることで、その熱はこうした筋肉にも伝わり、首や肩のコリを解消してくれます。特に、冷えによるコリに有効的です。

補足
大椎の位置からは、他にも呼吸を補助する筋肉である「後鋸筋」の一部も、第7頚椎に付着します。大椎を温めると後鋸筋の緊張も緩むから呼吸器のトラブルに効果があるのかもしれません。

大椎とあわせて温めたいツボ

体を温める効果の高い大椎と、一緒に温熱刺激を与えることでより効果的なツボをご紹介します。

八髎穴(はちりょうけつ)

骨盤(仙骨)にある上髎・次髎・中髎・下髎、8つのツボを合わせて「八髎穴」といいます。

  • 骨盤内の不調に

仙骨にあいている孔それぞれに対応してツボがあります。八髎穴への刺激は仙骨の孔を通して骨盤内の臓器に直接的に働きかける作用があります。

八髎穴の中でも上から2つめの「次髎(じりょう)」は、婦人科疾患や泌尿・生殖器の不調に常用するツボです。

  • 下半身を強く温める

足に向かう血管や神経の多くは仙骨の付近を通って下に伸びています。また、仙骨の孔から出る神経もあります。

足の冷えには足元を温めるのも大切ですが、八髎穴も同時に温めてみてください。仙骨の孔を探さなくても、広く骨盤の後ろを温めるだけでしっかり効果があります。

  • 自律神経の調整にも

骨盤は自律神経の中でも、リラックスする副交感神経と関係が深い部位です。

交感神経が過敏になると、手足の末端の血流は低下し、冷えてしまいます。仙骨を温めて副交感神経の働きを高め、全身の血流を改善しましょう。

おわりに

今回は、治療でよく使うツボと症状についてまとめてみました。

大椎は冷えや冷えからくる不調全般に効果的なツボです。秋冬の少し肌寒くなる季節、マフラーやホッカイロで暖をとってみてください。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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