足の太陽膀胱経に所属する経穴(ツボ)と場所のまとめ

膀胱経トップ 経穴(ツボ)

「経絡」と言われるものの一つである、【足の太陽膀胱経(たいようぼうこうけい)】についてまとめます。

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目次

足の太陽膀胱経の特徴

流注概要

足の太陽膀胱経は、手の太陽小腸経の脈気を受けて内眼角に起こり、前頭部を上り、頭頂部[百会]で左右が交わる。頭頂部[百会]で分かれる支脈は、耳の上に行き側頭部に広がる。本経は頭頂部より入って脳につらなり、かえり出て分かれて項を下り、肩甲骨の内側をめぐって脊柱の両側、後正中線外方1寸5分を下り、腰部で脊柱起立筋を通り、腎を絡い、膀胱に属する。
本経は、腰から下って、殿部、大腿部後面を下って膝窩に入る。後頚部で分かれたもう一本の支脈は、脊柱の両側、後正中線外方3寸を下り、殿部、大腿後外側を下り、膝窩中央[委中]で本流と合流する。さらに下腿後面(腓腹筋)を下り、下腿後外側、外果後方を通って足の第5指外側端に至り、足の少陰腎経につながる。

足の太陽膀胱経は顔から始まり、頭部、背中から下肢を下って足の小指の先に終わるとても長い経絡です。

膀胱経は正経十二経脈に属します。経脈は中焦(ちゅうしょう)という体の中心から起こり、五(六)臓六腑の正経十二経脈が体を循環するように連絡し合い、最後は再び中焦に戻ります。

経穴数

67穴。

英名

“Bladder Meridian”。

睛明のツボをBL1とし、至陰(BL67)まであります。

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足の太陽膀胱経に所属する経穴(ツボ)一覧

膀胱経に所属する経穴(ツボ)と、その使用感(私個人の)についてまとめます。

膀胱経のツボ顔

睛明(せいめい)

顔面部、内眼角の内上方と眼窩内側壁の間の陥凹部。

攅竹(さんちく)

頭部、眉毛内端の陥凹部。

睛明や攅竹のツボは、眼精疲労や頭痛などに用いることが多くあります。

眉衝(びしょう)

頭部、前頭切痕の上方、前髪際の後方5分。

曲差(きょくさ)

頭部、前髪際の後方5分、前正中線の外方1寸5分。

五処(ごしょ)

頭部、前髪際の後方1寸、前正中線の外方1寸5分。

承光(しょうこう)

頭部、前髪際の後方2寸5分、前正中線の外方1寸5分。

膀胱経のツボ後頭部

通天(つうてん)

頭部、前髪際の後方4寸、前正中線の外方1寸5分。

絡却(らっきゃく)

頭部、前髪際の後方5寸5分、後正中線の外方1寸5分。

玉枕(ぎょくちん)

頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸3分。

天柱(てんちゅう)

後頭部、第2頸椎棘突起上縁と同じ高さ、僧帽筋外側の陥凹部。

天柱のツボは頭痛、頚や肩のこりに効果的なツボです。

膀胱経絡のツボ背部

膀胱経のツボ(経絡の順序は関係なく背部のみまとめたもの)

大杼(だいじょ)

上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

風門(ふうもん)

上背部、第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

肺兪(はいゆ)

上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

厥陰兪(けついんゆ)

上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

心兪(しんゆ)

上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

督兪(とくゆ)

上背部、第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

膈兪(かくゆ)

上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

膈兪はばね指の特効穴でもあり、血(けつ)に関する不調を改善する働きもあるツボです。

肝兪(かんゆ)

上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

胆兪(たんゆ)

上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

脾兪(ひゆ)

上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

胃兪(いゆ)

上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

三焦兪(さんしょうゆ)

腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

腎兪(じんゆ)

腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

気海兪(きかいゆ)

腰部、第3腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

大腸兪(だいちょうゆ)

腰部、第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

関元兪(かんげんゆ)

腰部、第5腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分。

小腸兪(しょうちょうゆ)

仙骨部、第1後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。

膀胱兪(ぼうこうゆ)

仙骨部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。

中膂兪(ちゅうりょゆ)

仙骨部、第3後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。

白環兪(はっかんゆ)

仙骨部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方1寸5分。

上髎(じょうりょう)

仙骨部、第1後仙骨孔。

次髎(じりょう)

仙骨部、第2後仙骨孔。

左右の上髎、次髎、中髎、下髎をあわせて「八髎穴(はちりょうけつ)」と言います。八髎穴は泌尿器・生殖器への効果が高く、特に次髎は婦人科疾患などに用いることの多いツボです。

中髎(ちゅうりょう)

仙骨部、第3後仙骨孔。

下髎(げりょう)

仙骨部、第4後仙骨孔。

膀胱経のツボ大腿部

会陽(えよう)

殿部、尾骨下端外方5分。

承扶(しょうふ)

殿部、殿溝の中点。

殷門(いんもん)

大腿部後面、大腿二頭筋と半腱様筋の間、殿溝の下方6寸。

浮郄(ふげき)

膝後面、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋の上方1寸。

委陽(いよう)

膝後外側、大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋上。

委中(いちゅう)

膝後面、膝窩横紋の中点。

委中は腰痛・背部痛の特効穴といわれるツボです。

膀胱経絡のツボ背部

膀胱経のツボ(経絡の順序は関係なく背部のみまとめたもの)

附分(ふぶん)

上背部、第2胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

魄戸(はっこ)

上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

膏肓(こうこう)

上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

膏肓はバネ指の治療穴として有名なツボです。バネ指だけでなく、上肢の不調は肩甲骨を介して膏肓のツボに反応として表れます。

神堂(しんどう)

上背部、第5胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

譩譆(いき)

上背部、第6胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

膈関(かくかん)

上背部、第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

魂門(こんもん)

上背部、第9胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

陽綱(ようこう)

上背部、第10胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

意舎(いしゃ)

上背部、第11胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

胃倉(いそう)

上背部、第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

肓門(こうもん)

腰部、第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

志室(ししつ)

腰部、第2腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。

志室のツボは腎兪のツボの隣(外側)にあり、どちらも横から押すと心地よい痛みのあるツボです。腰痛治療や腎臓を元気にするツボとして有名です。

胞肓(ほうこう)

殿部、第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。

秩辺(ちっぺん)

殿部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。

膀胱経のツボ下腿

合陽(ごうよう)

下腿後面、腓腹筋外側頭と内側頭の間、膝窩横紋の下方2寸。

承筋(しょうきん)

下腿後面、腓腹筋の両筋腹の間、膝窩横紋の下方5寸。

承山(しょうざん)

下腿後面、腓腹筋筋腹とアキレス腱の移行部。

飛揚(ひよう)

下腿後外側、腓腹筋外側頭下縁とアキレス腱の間、崑崙の上方7寸。

跗陽(ふよう)

下腿後外側、腓骨とアキレス腱の間、崑崙の上方3寸。

膀胱経のツボ足部

崑崙(こんろん)

足関節後外側、外果尖とアキレス腱の間の陥凹部。

私参(ぼくしん)

足外側、崑崙の下方、踵骨外側、赤白肉際。

申脈(しんみゃく)

足外側、外果尖の直下、外果下縁と踵骨の間の陥凹部。

金門(きんもん)

足背、外果前縁の遠位、第5中足骨粗面の後方、立方骨下方の陥凹部。

京骨(けいこつ)

足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際。

束骨(そっこつ)

足外側、第5中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際。

足通谷(あしつうこく)

足の第5指、第5中足指節関節の遠位外側陥凹部、赤白肉際。

至陰(しいん)

足の第5指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲外側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。

至陰は逆子治療のツボとしてお灸をすえることで有名なツボです。

参考:新版経絡経穴概論

 

鍼灸指圧治療院あたしんち

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