おでこのシワを改善する方法を美容鍼で用いる経穴(ツボ)でご紹介

おでこのツボ一覧イメージ 東洋医学

最近では、鍼灸の魅力に「美容鍼・美顔鍼」が挙げられるようになりました。鍼による刺激は第一に、お肌に微小な組織損傷を起こすことで、皮膚の新陳代謝を活性化します。そして第二に、その奥にある顔の筋肉に直接刺激を与えることができます。その他にも、東洋医学の考えをもとに、全身の調子を整えることで美容につながる点などがあります。

ここでは、そうした美容鍼の中でも、セルフケアに用いることができる方法を、特に「おでこのシワ」を改善する経穴(ツボ)とともに紹介します。

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おでこのシワの構造と原因

まずはおでこにシワができてしまう原因を確認しましょう。

皮膚は全てつながっている

当然ですが、肌は全身を覆う一枚の皮膚としてつながっています。これは顔の他の部位のシワの場合も同様ですが、皮膚の状態を改善しようとするとき、こうした全身を覆う一枚の皮膚として捉えて考えることが大切になります。

皮膚は頭頂部から重力によって、下に下にさがります。それを抑えているのが、肌のハリや、その奥にある筋肉などです。

おでこにシワを寄せる前頭筋

おでこには、「前頭筋(ぜんとうきん)」という筋肉があります。前頭筋は収縮することで、おでこにシワを寄せる働きのある筋肉です。

前頭筋イメージ

普段、前頭筋を意識して動かすことはあまりありません。しかし、目を大きく開く時や、上を見る時など、前頭筋も一緒に動くことでその目的を支持しています。前頭筋の動きが悪かったり、収縮したままでいたりすると、おでこにシワができやすくなります。

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おでこのシワを改善する経穴(ツボ)

おでこのシワを改善するために、美容鍼で用いるツボを紹介します。

ツボを刺激する方法は何でも良い

一般的なセルフケアとして、鍼を用いるわけにはいきません。美顔器やローラーのようなものがあれば、そうした器具を用いても構いません。そうした器具がない場合は、指や掌で刺激をするだけでも効果的です。

特に、おでこや頭部のツボはすぐ下に頭蓋骨があります。強く刺激をしなくても、ツボにしっかりと刺激を与えることができます。

おでこにあるツボを刺激しよう

おでこのツボ一覧イメージ

(画像は便宜上片側のみツボを記載してあります。)

陽白(ようはく)

「陽白(ようはく)」は眉毛の1寸上、瞳孔線上にあるツボです。ちょうどおでこのシワができる高さのあたりにあるツボなので、しっかりと刺激をします。

神庭(しんてい)、眉衝(びしょう)、曲差(きょくさ)、頭臨泣(あたまりんきゅう)、本神(ほんじん)、頭維(ずい)

前髪の生え際のあたりには、各経絡に所属するツボが並びます。それぞれのツボを正確に刺激しなくても、前髪の生え際のあたりを広く刺激することで前頭筋に刺激を与えることができます。

頭にあるツボを刺激しよう

皮膚は一枚でつながっていて、その頂上にあたるのが頭部のツボです。頭部のツボを刺激し、全身の皮膚のハリを取り戻しましょう。

百会(ひゃくえ)

「百会(ひゃくえ)」のツボは頭頂部にあります。百会のツボには「下にさがっているものを引き上げる」働きがあるため、顔の皮膚のたるみやシワに効果的です。

おでこを通る経絡を意識してツボを刺激しよう

顔や頭にあるツボではなく、体にあるツボをいくつか紹介します。鍼灸治療では、局所(ここで言うおでこ)への施術だけでなく、体への施術も重視します。特におでこを通る経絡を考慮し、各経絡に所属するツボを刺激することでおでこのシワの改善をはかります。

足三里(足の陽明胃経のツボ)

足の陽明胃経の経絡は、顔面部を巡り額の中央に至ります。「足三里(あしさんり)」は胃経に所属し、足三里への刺激はおでこまで伝わり状態を改善します。

委中(足の太陽膀胱経)

足の太陽膀胱経は、目の内側から始まり、おでこを通って背中に伸びる経絡です。「委中(いちゅう)」のツボは膀胱の経絡を通じ、おでこのシワに効果的です。

肩井(足の少陽胆経のツボ)

足の少陽胆経は主に側頭部や体の側面を通る経絡ですが、一部はおでこのあたりを通ります。「肩井(けんせい)」のツボは首、肩の緊張を緩めることで顔の緊張も緩めてくれます。

おわりに

東洋医学における美容鍼・美顔鍼では、顔だけを刺激し、美しくすることが全てとは考えません。顔は、その他の体の部位全体の状態を映し出す鏡とも言えます。五臓六腑を整え、心身ともに健やかであれば、顔は自然と美しくなります。

他にもエステなど、色々なものに頼っているものの効果が芳しくない時は、一度体の中の状態を確認してみるのも良いかもしれません。体の外も、中も美しくあるのが、長く美しくある秘訣です。

 

鍼灸指圧治療院あたしんち