足三里の適応症状・効果
- 胃腸症状
- 足の疲れ
- 元気が出ない時
- 病気の養生、感染症予防
足三里の見つけ方
膝を軽く曲げた時、膝のお皿の骨の下、外側にできるくぼみに「犢鼻(とくび)」というツボがあります。足三里は、そこから3寸(指の幅4本分)下にあります。
具体的な取穴部位
下腿前面、犢鼻と解渓を結ぶ線上、犢鼻の下方3寸。
(出典:『新版経絡経穴概論』.日本理療科教員連盟、公益社団法人東洋療法学校協会、教科書執筆小委員会)
その他、足三里の特性
所属経絡
足の陽明胃経(ST)。
要穴
- 胃経の合土穴(ごうどけつ)
- 胃の下合穴(しもごうけつ)
- 四総穴(しそうけつ)の一つ
施術者の一言
足三里は養生・セルフケアに用いやすく、効果も高いツボの一つです。消化不良や胃もたれ、便秘や下痢といった胃腸症状を改善し、消化・吸収の効率を高めます。結果的に体力回復・元気の出るツボとして知られ、かの松尾芭蕉も足三里にお灸をすえて、長旅の疲れを癒していたと言われています。
また、後進国を中心にセルフでの直接灸を指導しているmoxAfrica(モクサアフリカ)というチャリティ団体があります。moxAfricaでは、感染症予防や健康増進のために、自分で足三里にお灸をすえる方法を広める活動をしています。
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